会社員は入社した瞬間に会社から評価される立場に変わる。

いい大学に入っていい会社へ行くことが成功であると教えられてきたが、
いつの間にか不自由なレールの上にいた。周りを見回すと先輩という将来像、同じことの繰り返しの日々、大勢の中の1人というつまらなさと不安。自分は妥協しない、自分の人生は自分で決めて見せたいが、このまま今の会社にいてもいいのだろうか。

理想と現実のキャップに苦しむことになるのは、会社員である自分の立場を勘違いしているからだ。自分が会社を評価して選んで入社したとしても、入社した瞬間に会社から評価される立場になる。つまり、会社から評価を獲得できなければ、出世することも、給料が増えることもない立場に変わる。これは就職でも転職でも同じである。
だから、不自由であるのは当たり前で、会社の歯車の一つとしてつまらない仕事でも妥協して、周りの先輩と同じように働くしかなくなる。もし会社から評価を獲得できなければ、出世も出来ず、給料が増えることもなく、このまま今の会社にいることも出来なくなる。この事実を会社は入社するまで教えてくれない。

おそらく会社員生活がそれなりに上手くいっている時は気にならない。
周りの同期も同じ状況であると分かれば安心して、上司や会社の不満を飲みながら言い合って終わる。そのうち、結婚したり、持ち家を買ったり、子供がいる頃になったら、妥協してこれが自分の人生であると受け入れるようになる。ただ定年まで逃げ切れるかは分からない。40代後半でリストラ対象になってから気づいてももう遅い。

私は、幸か不幸か、パワハラ、長時間労働、無駄な飲み会のつらい毎日の中で、会社員である自分の立場、評価される立場という無力さを痛感した。いい大学に入っていい会社へ入ったつもりだったので、この事実に気づいたときはショックだったが、そのおかげで完全に目が覚めた。

会社の一員になった以上は会社のルールに合わせることが求められる。パワハラ、長時間労働、無駄な飲み会がつらくても、自分が選んで入社した会社のルールであれば仕方ない。評価される立場の会社員が、評価する立場の会社を変えることはほぼ不可能である。もし今の会社が合わないなら、転職、副業、独立、起業などの行動を起こすしかない。早く気づければ、それだけ選べる行動の選択肢も多い。

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