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【感想文】1枚の「クレド」が組織を変える!(実島誠)

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ページ数:171ページ 2015年著

著者プロフィールは以下の通りです。

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【なぜこの本を読もうと思ったのか?(自分の弱みや足りない点)】


・中期経営計画を作る上で必要になると思ったから
・クレドを使って実際にどう変わったのかの軌跡を追いたかったから


【なぜそう思ったのか?】


マネジメントの立場上、
受動的に仕事をするのではなく、
能動的に動く必要があるので、
中期経営計画を作る上で参考にしたい


成功の定義にもよるが、
クレドを使って実際に成功したと思える企業があまりいない様に思える。
だからこそ、クレドを主張する筆者の論点が知りたい

【本文の文字数】
1,399文字/1,440文字

【❶結論】
【クレドカードは会社自体に人格をもたらす「行為」】


「会社」自体は単なるハコである。
そのハコに事業を装備させ
その事業を遂行する為に人を雇う。


そのハコの運営責任を執っているのが社長である。
このハコに意味をもたらし、
人格をもたらすのがクレド(信条)だろう。

経営理念と言い換えても良いだろう。

なぜわざわざ会社にクレドを宿らせる必要があるのか?

それは企業の目的はゴーイングコンサーンだからだ。

企業は継続する事に意味があるので、
継続的発展をしなければいけない。

つまり永遠に生き続けさせる仕組みが必要になる。

しかし、社長自体の命は限りがある。
社長も年齢を重ねれば身体的にも辛くなるし、
時代の変化に対応する事にも大変になってくる。

会社は常に最適な状態で社長を交代しなければならないのだ。
したがって
社長に経営理念を宿らせるのではなく、
会社に経営理念を持たせる必要がある。

「経営者は会社の人格形成に
一役買うリーダーとして動くのが役割」と言えるだろう。

企業の継続的発展をするために、
企業が取れる選択肢は


・たとえ社歴が浅くても戦力になる人材が
 ひっきりなしに集まってくる会社を目指すか

・社歴が長くても老害化せず、
 常にチャレンジ精神を持つ社員で
 溢れている会社を目指すか

となる。

会社の想いや意図を明確に文書化し、
方向性を共有する事によって属人的思考にならず、
目指す場所に一致団結できる組織風土を創り上げる必要がある。

それを最も体現できる行為が
クレド作成であり、クレドの運用と言える。

【❷要約】


本書は著者自身の辛い経営時代から、
リッツカールトンやジョンソンエンドジョンソンなどが
導入しているクレドカードによって
会社がどう生まれ変わったかを記した本である。


具体的には
赤字経営・離職率100%の状態から、

・毎年20%の業績アップ
・会計事務所甲子園1位
・GPTW働き甲斐のある会社ランキング1位(社員25~99人部門)

となっている。

決して著者が特別ではなく、
クレドカード作成と運用を通じて
社長と社員が共に成長した結果であるので、
再現性があるのが著者の主張である。

クレドは

ミッション(存在価値)
ビジョン(道のり)
バリュー(価値観)

上記3要素から形成される。

ミッションが最も重要で、
中期経営計画の土台となる4つの質問がある。

①どの様な外部環境で
②どの様な事業領域において
③誰に対して
④どの様な価値を提供するか

クレド作成のポイントは以下の通り

・トップダウンではなく
 ボトムアップでプロジェクト化して作る
・プロジェクトリーダーは社長が任命する
・クレド導入の目的とゴールを設定する
・最終的な文言の承認は社長

【❸仮説】
【あくまでクレドは経営理念を補完するものでしかない】

クレド運用していた会社に
勤めていた上での所感も含めて書くが、
あくまでクレドは経営理念を補完するものでしかない。


「クレドの浸透と言う活動」を通して
自社の経営理念を社員に腹落ちさせる事が
クレドの最も有効な活用と言える。

クレドの様な定性評価が特にハマるのは、
ホテル業の様な接客がメインの業種だろう。

経験上、営業や管理がメイン事業の場合、
抽象的な定性面を可能な限り定量化する必要がある。

日次でクレドチェックをするのは
日常業務の妨げになりかねないので、
月次の評価面談頻度ぐらいがベストバランスではないだろうか。

クレドは
識学の姿勢のルールほどの強制力は持たないが、
軸の拠り所として非常に良いと思う。


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