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つらつら(アルバイト先が異色だった件について)

少し前から、レストランでアルバイトとして働きはじめた。

前々から人生で1度は飲食店で働いてみたいわね〜と思っていたのと、諸々の費用工面の理由から未知の界隈へ飛び込んでみた。

繁華街にあるデパートやアパレル店が立ち並ぶ裏通り、人通りが薄れた雑居ビルの7階に位置する個人経営店。レストランといっても、格式ばった感じではなくて、ハンバーグだとかパスタだとか日替わりランチだとか、馴染みの洋食をだすフランクなお店だ。

ここまではまあ普通の店だが、異色なのはお客のほぼほぼ8割以上(おそらく)が常連客ということだ。それの何が凄いって、座る席やお冷の氷の有無、コーヒーミルクの有無等など、店側がお客の好みを詳細に把握しているのだ。

開店すると、ほぼ毎日来店してるであろうマダムが、氷なしお冷が置かれた指定席にお座りになる。(この人は「今日からデビュー戦なのね。」、「長時間立ってると足が棒になっちゃうでしょう。」とぺーぺーの私に声をかけてくれるのでなんか好きだ。)

12時を過ぎると続々と近隣で働く人々がやって来る。上司Oさんがお客を軽めのジャブトークで出迎え、席の采配を指示してくる。いかんせん固定席があったり、時差来店の同僚グループが日常茶飯事のお店。お客をまだ把握していない私はハァイと指示待ち人間するしかない。

上級者にいたっては、「肉はよく焼きで」、「テリヤキソースを醤油にしてくれる?」、「ソースは別で」と調理をカスタムオーダーしてくる。自由すぎてびっくりしたが、店側はOKと懐が深い。

タバコを吸いに、皆さん勝手が分かってますよと流れるようにベランダに向かうので、ははぁこの人も常連かあとしみじみする日々である。

とはいえ基本は普通の飲食店業務なので、Oさん指導の元、なんとかモノになるよう頑張っている最中だ。職場の年齢層は落ち着いていて、私は若輩にあたるせいか、皆さんよくしてくれる。優しく丁寧に、理路整然と教えてくれる。過去のアルバイト先と比べると、とんでもねえ所で働いてたもんだぜと思うので、いいアルバイト先を当てたと思う。

1年以上は働く予定なので、自分はどうなっているか先が楽しみだ。机に張り付いてガリガリしてる時間が長い私は、人と接する機会が極端に少ない。アルバイトを始めたのは自分の調子を整える意味もあるので、本業にもいい方向に転がっていくと信じている。




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