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最近の云々

●電車に乗っている人をみると、見事にみんなスマートフォンの画面に夢中である。この文章をメモ機能に書き留めている私もそのひとりなのだけど。
スマートフォンが普及したのは、私が高校になったころ。ガラケーを使っていたの8年ほど前と比べてずいぶん社会は便利になったものだと思う。
しかしながら、人の頭はいつまでも便利にならないようだ。頭脳とか学習能力とかそういうことの便利さではなく。便利さに甘えて、考えることをやめることになるとしたら、どんな将来が待っているのだろうか?とても気になる。

●最近は、新しい環境に飛び込んだ。もちろんやりたいことではあるので楽しい。が、身体は正直なようで疲れが出てきた。
家に帰ってからの記憶があまりない。仕事が終わったかと思えば、もう次の日の通勤電車に乗っているような毎日である。
私が疲れているとき、だいたいちょっとした事がうまくできなくなる。洗濯機をもっとこまめに回したり、朝ごはんを食べたり、そういう生活が半端になると、心が荒れるのを知っている。

ちょっとしたことの積み重ねである人生。しかしながら、ちょっとしたことは面倒くさいことが多い。ちょっとしたこともちゃんとできないのに、大きい夢をみたって届かないよなあ。
面倒くさいことを先延ばしにしない、適度に締まりある日々を!
ということで、日めくりカレンダーを始めてみた。
(カレンダーをめくる)余裕がある朝を迎えたくて。

そんな今日のひとこと
「約束は易く、実行は難し」
むむむ。

●先日のパン販売中のお客さんとのちっちゃな出来事。
制服を着ていたので、学校帰りか?と聞くと、どうやら受験生らしい。
「勉強ですごく疲れちゃって。甘いものが欲しくなって」
彼女の目線が菓子パンに夢中だったことがしっくりきた。
ああ、大学入試センター試験はちょうど先週末。ということは、彼女は大学の2次試験まで戦うのだろう。
私にもそんな時期があった。寝ているとき以外は、食事中も入浴中も、トイレ中も(自宅のトイレの壁一面が日本史の年表や化学反応式だった)、ずっと勉強していた時期。
今の私は、受験や学歴が全てじゃないと思っているが、無我夢中で頑張る受験生はかっこいいとも思う。(自分で受験を決めたケース以外だと辛いことも多いかもしれないけど)

そんな彼女に、私が受験生だったころも甘いもので栄養つけて乗り越えたよ。いってらっしゃい。と伝えると、彼女の笑顔が一気にほぐれた。
「なんかもう、このお店に来てよかったです。また疲れた時には来てもいいですか?」

ああ、私はこういう瞬間のために働いていきたいんだ。
単なる飲食店スタッフのひとりからの無責任な励ましの言葉でも、不安定な時期にはとても救われた気持ちになる。かつて受験生だった私は、それを知っている。受験生だった経験がこんな形で活きるとは。


文章力向上のための勉強道具に使わせていただきます。よろしくお願いいたします。