【ステップファミリー②】 - 再婚に至るまでの夫の葛藤

ステップファミリー、我が家の場合。

あくまでも 私が知り得る範囲で... と限定されるが、再婚を決める前に夫が抱えていた葛藤について。
夫からしたら、私はその葛藤のおそらく10分の1も知らないだろう。
しかし、どこかの誰かの参考になれば...との想いで、記したい。


子どもたちにとって、彼は "たまに会う知り合い" という立ち位置の時に、私たちの交際は始まった。
彼にとっての私は最初から2人の子を持つ母親であり、私にとっての彼は "たまにお世話になる仕事関係者" であった。

故にまずは、交際に至るまでの葛藤もとても大きかったのでは...と思う。

交際が始まったばかりの頃、こう言われたことが何度かあったので。

『やっぱり子どもたちの存在を無しには考えられないから、自分には関係を続けていくのは無理だと思う。』

...『うん、そりゃそうだよね』と思うと同時に、素直な胸の内を教えてくれるこの人はやはり信用できるかもと感じたのを覚えている。

私にとっては子どもたちが全てだったし、自分が生きている意味でもあった。
私の人生においてまず何よりも優先したいのは子どもたちだという大前提も、それゆえ元夫とは共同養育をしており子どもたちは頻繁に会っていること、そしてこれからもそれは変わらないことも何度も伝え、その都度わかっていると納得しながらの、時間。

彼なりに様々な未来を想定し、本を読んだり情報収集をしたりしていた。
しかし一筋縄ではいかない関係が本来は明るいはずの未来をいとも簡単に曇らせてしまうので、"一切合切を投げ出したくなる瞬間" というのも度々訪れていた。
ただ、私たちの間で常に一貫していたのは、2人の関係を諦めない・お互いを手放さないという想い。


『この関係に終わりはない』という決断をしてからは、あとは子どもたちとの関係について、どうするのが一番良いのか、どのような立ち位置で接していくと良いのか、どのような問題が立ちはだかる可能性があるのか...などを考えていた。
今日明日のことだけでなく、この先ずっと続くステップファミリーとしての生活についても、本を読みネットで調べ、ひたすら情報収集。

そして結局最後は、『大人2人の関係がしっかりしていれば、2人で協力して子どもたちを見守っていける』という確信が決め手だったように感じる。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?