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個人的に理想的な「人の嫌い方」

嫌いな人ができたと、カウンセラーさんに報告したら褒められました

実は最近、「本格的に嫌いな人ができてしまって…」と話をしたら「え?今までいなかったんですか?」と聞き返されました。
「いや付き合い長くなってきたひとなのに、嫌い感情が強まってきてんです」って言ったら健康的じゃないですか!!と褒められました。一生推しますカウンセラーの先生。

人を嫌いになれるのは、自分を大事にできるからだったのか、と気づいたのは最近です。

自分を雑に扱ってると、雑な扱いをされても全くそれに気付かず、人を嫌いになれないからです。つまり、嫌だなぁ〜と思うセンサーがバキバキに壊れてるわけです、壊れてる訳じゃないか。電池切れかけみたいな感じですかね。

あのね、なんだかんだで、やだなぁそれって思うことは流石に誰にでもあると思うんですよね。
でも、まあ私にもそういう時あるし!そんな人もいるし!この人もこういう良い所あるしね!って思ってると、いつまでも苦手な人を好きになろうと頑張り続ける羽目になるわけです。
サァ!あなたの「やだなぁセンサー」が壊れるのがはやいか!心が壊れるのがはやいか!地獄のチキチキレースですよ、本当に不毛、というのは言い過ぎですけど、もったいないと思いませんか。

変な話、明日死ぬかもしれないんですよ、人生って。いやいやそんなすぐ死なねえよと思うじゃないですか、じゃあ、あと10年、重病にもならず事故にも遭わず通り魔にも出くわさない自信、ありますか。生命の危機に瀕することが全くないと、言い切れますか。
ちょっと自信無くすでしょ。そうです、もしかしたら、あと10年ちょいで突然人生のシャッターが降りてしまうかもしれない。

その大事な時間を、嫌いとか苦手な人間に麻痺するために使うのって、死ぬほど勿体無くないですか。
だからね、まず、自分を大事にするところから始めて。いきなり人を嫌いになんてなれませんよ、あなたは優しいから。でも、いろんなものを受け止めようと頑張ってきたのですから、もう少し、どれを受け止めるか選んだっていいと思うのです。
受け取りたくないものまで、受け取らなくてもいいのです。
ちょっとした「やだなぁ」を大事にしてください。言い方キツくてやだなぁ、話聞くばかりで疲れちゃってやだなぁ、変にベタベタ触ってきてやだなぁ、全部あなたの大事な「やだなぁ」です。そう思うあなたは全く悪くない。だからと言って相手を攻撃していいわけではないのだけど、あなたがちょっといやだと思った相手の言動とそれへの嫌悪感を、認めてあげてください。そして、やだなぁと感じる相手のことを、嫌いになっても良いのだと自分を許してください。
そうですよ、悪気があろうとなかろうと、あなたを不快にさせる人間を、嫌いだと思ってもいいのです。全く健康的で自然な感情なんですからね。

でもね、優しいあなただからわかっていると思うのですけどね、嫌いは全て個人の範囲までに止めおくべき事なのです。
嫌いだと思うのは自由です。ある程度距離を取るのもご愛嬌です。でも絶対に、それは1人で終わらせなければならない。私が嫌いなあの人が不幸になればいいと思って相手の領域に踏み込んで嫌がらせをしたり、自分の仲間にあいつを嫌って欲しいという痛々しい告白をして周囲を巻き込んだりするのは、嫌うのではなくいじめです

嫌いと思ってもいいのです。あなたは人を嫌いになる権利がある。嫌だなぁと思ってしまう事は、悪いことではありません。むしろ、あなたが自分を大事にできている証拠です。でも、人を傷つける権利は誰にもありません。一人で嫌いと呟くだけで、ずいぶん楽になるのです。

それが、個人的に考える理想的な「人の嫌い方」だと、私は最近信じています。

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