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あたしの正しい憎み方


罪を憎んで人を憎まずっていうけどね。人を憎むのって、すっごくエネルギーになるんですよ。
人を憎むと、自分の明日に意味が生まれる。見返してやる、許さない、報いを受けろ…
どれもこれも、自分は憎んだ相手を打ちのめすのだ!という「生きる目的」が生まれるわけなんですね。

本来、攻撃的な感情は生まれたらすぐに追い出すのが正しいのですけど、でもね、その感情が生まれたことを認知して許してあげるのって、とても心強い。いや、褒められたことじゃないんですけど。

最近お守りにしている言葉がありまして。
「私の自信を奪う奴も私を利用する奴も私を馬鹿にするやつも、許しはしない。こっちから殴るなんて馬鹿な真似はしないけど、あたしだってあんたのこと絶対に許さない。」
この言葉を浮かべているだけで、なんか強くなった気がするんですよね。

おかげで、理不尽なことしてくる相手を許そうとすることに心の容量使わなくていいからずいぶん省エネできるんですよ。だって、私もアイツも悪いけどアイツの方が悪いじゃんよ、という考え方はとても生きやすい。

負の感情を感じるのは人間の深みが増していく証拠ですよ、ていうかそう思いたいですよそうじゃなきゃやってらんねえ。
人生ってね、自分の能力を積み上げ人智を高めながら人の深みを掘削して器を広げていって、世界に自分の領域を増やしていくものですからね(ちがいます)

だからね、人を憎むな、人を許せ、人に怒るな、と徹底的に心の部屋から負の感情を立ち退きさせてきた人たちは、その負の感情を、認知してあげてください。やっぱり隠し子は良くない、ちゃんと戸籍を登録してあげてください(何の話だ)。そんなあなたを、許してください。

そんな自分を許せず憎々しく思うのであれば、あなたは立派に憎しみを知る、深みのある素敵な人です。

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