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データの誤謬#8 『ギャンブラーの誤謬』

” 誤謬(ごびゅう)とは、つまり、間違っていることである。”
データにまつわる誤謬を紐解き、やさしく知るシリーズ(全15回)


赤か?黒か?
ルーレットで起こった奇跡↓
黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒”赤”


#8 ギャンブラーの誤謬

いつもより頻繁に起こっていることを、次は起こりにくいと勘違いしてしまうこと(その逆もまた然り)

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これは、1913年に現地のルーレットテーブルで起きた有名な例から、
「モンテカルロの誤謬」とも呼ばれています。

そのルーレットの出目はなんと、、、26回連続で黒。

黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒赤
こんな感じです。

ギャンブラーたちは15回目くらいから黒の連勝が終わるだろうと赤に賭けまくり、多大な損失を出したそうです。

さて、分析してみましょう。

過去に何があったかにかかわらず、
黒が出る確率は赤と同じです。

根本的な確率は変わりません。

ルーレット盤には記憶がないですから、過去のデータが未来の結果に影響することは”無い”のです。


そうだと知っていても、そろそろ逆が出るハズ
、、、ってどうしても考えがちですよね。

この誤謬に誘惑されたら、
宇宙には”物事のバランス”を取るように作用する修正力は存在しないこと
を思い出してみてください。

おまけ①:確率
26回連続で同じ色が出る確率は、計算上は6660万回に1回。
非常に稀だったということです。

おまけ②:モンテカルロってどこ?
モナコ公国の4地区のうちの1つ。イタリア語で「シャルル3世(モナコ公)の山」という意味。国営カジノがあり、地中海に面したヨーロッパ有数の観光・保養地。F1やプロテニス大会なども有名ですね。

おまけ③:大数の法則
試行回数が増えるにつれて、確率は理論値に収束する(近づく)こと。ルーレットでは黒と赤の確率は同じなので、数十〜数百回くらいでは偏りが出ますが、数万〜数十万回なら限りなく同じになります。


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忙しい毎日、しかし、生産的であるとは限りません。
多くのチームでは、データのカオスに時間を奪われています。

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※当記事は、英国ロンドンDatachoice Solutions Limited社とのライセンスに基づいて、転載・加筆しています。

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