今すぐ使える英語授業プラン! ビデオを使って発信する
英文科や英語学科などで英語を専門に学んでいる大学生はともかく、それ以外の学生が英語を学ぶ必要があるのか(特に必修で)について、いろんな意見があるのはわかります。必要、不要それぞれの議論を聞くと、ごもっとも、と思いますが、個人的には「必修でやった方がいいんじゃない?」という考えです。私にとって、英語を身につけたことは自分の人生で数少ない「本当にやってよかった」と思うことの1つだからです。
私は、大学の学部は国語国文学科で、米国の大学院でTESOL(英語教授法)を学んだ後、一旦は日本で英語学校の講師になりました。そのあとは、証券会社の国際営業、広告代理店の営業といろいろな職につき、2000年にWebコンテンツを作る会社をスタート。そして、2005年に非常勤講師として大学で英語を教え始め、今も両方の仕事を続けています。
英語を身につけていたことで、証券会社や広告代理店、そしてWebビジネスの仕事の幅が広がってより面白いことができたと思います。同時に、英語とは直接関係のない証券、広告、Webビジネス(IT)といった仕事をしたことが、英語を教えるときに非常に役に立っているのも事実です。
ここで強調したいのは、「英語を身につけた」というのは単に「言語を学んだ」という意味ではないということです。英語で話す時に求められる「論理」や「コンテンツ」について、言語を覚える過程で同時に身につけることができたことが、いろんな仕事においてとても役に立ちました。
だからこそ、大学生(中学生や高校生もそうですが)が授業で英語を学ぶ時は、リアルなコンテンツのある教材で学び、自分から発信する機会を持つことが必要だと強く思います。文法でもリスニングでも、学習者に関係のない脈絡のない例文を覚えたり聞いたりすることには、あまり意味がないと思っています。
ということで、ここでは、リアルなコンテンツで学んで自分から発信する、ということを意識した授業プランを提案していきます。