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はじめてのF1ベルギーGP観戦記①


はじめに

 この記事は私が初めてのF1グランプリ観戦をベルギーグランプリ、スパ・フランコルシャンサーキットで迎えたその一部始終の顛末を書き記したものです。
 いわば、初心者の初心者による初心者のベルギーグランプリ観戦記です。
 なので、経験豊かな方から見たら噴飯ものかもしれませんし、これから先のベルギーグランプリに行こう!という方にとってのベストソリューションではないと思います。
 が、「初めてのF1観戦をスパでっていうのは大胆だね!」と言われつつ、若葉マーク🔰の観戦記、何かの参考にしていただければ幸いです。
 なお、この記事の情報は私がベルギーグランプリのチケットを購入した2023年1月4日から帰国した2023年8月1日までの情報であり、あなたが今ご覧になっているときに有効か否かは保証できません。ご了承ください。
 それでは私と妻さんのはじめてF1物語。はじまりはじまり!

私の中で勝手に下の方の曲線はオー・ルージュの入り口がモチーフだと思っている

思い立ったが吉日

チケット購入

 それは2023年1月4日の夜のことでした。
 ほけほけと自宅で年始休みの最終日を楽しんでいた私に妻さんが言ったのです。
 「夫~。ベルギーグランプリのチケット、まだあるらしいよ」
 昔からあこがれているスパ・フランコルシャンサーキットでのF1ベルギーグランプリに行きたい熱が高まってきて、昨年秋からベルギーグランプリのチケットの購入方法に頭を悩ませ、旅行代理店、チケット購入代理店などに問い合わせメールを送っては「ご用意できるかどうかは追ってご連絡します」と言われ続けてきた私を見かねた妻さんの「直接買えば?」という啓示だったと、今にしてみればそう思う一言がこの旅の始まりでした。
 SPAGPサイトを覗いてみると確かにある!
「VIP Gold 2 + Lunchbox + Parking - Weekend」
 しかも、憧れのオー・ルージュを下から眺めることのできる屋根付きグランドスタンドが残っている!
 駐車場(はまず使わないだろうけど)、3日間のお昼のお弁当つきのチケット。フランス語、オランダ語どころか英語すら危ない我々夫婦にとって、少なくともサーキットに行けばお昼ご飯が食べられるというのはかなりメリット!
 とは言え…。
 おひとり様895ユーロ!
 当時のレートが1ユーロ=140円強でしたので…
 895€×2人+手数料15€×140円=20万円以上!
 うひょーーーー。
 そりゃあもうね、逡巡しますよ。
 買う!買いたい! もしかしたら明日にはレートが良くなってるかもしれない…。いつ、買う??
 でも迷ってるうちに売り切れてしまうかもしれない。
 どうするどうする?
 その時、私の脳裏には美しい紅葉の清水の舞台の向こう側にオー・ルージュの美しい曲線が見えていたのです…。
 ぽちり
 「うひょーー。妻さん、どうしよう。ぽちったよ!」
 「こりゃあもう、行くしかないね! 今年の夏はベルギーだ!」
 すべては深夜の謎テンションのお導き。チケットを買ったからには行くしかない。
 こうして、私たち夫婦の初めてF1グランプリinベルギーは幕を開けたのでした。

チケット
これは座席のチケットですがこれ以外に昼食のチケットと駐車場のチケットがあります。PDFで手に入れることになりますが、ベルギーグランプリアプリに落とし込むこともできます。

用意したもの

 旅に向けて用意しなくてはならなかったもの
・航空券
 当然と言えば当然です。早速探し始めたのですが、まだまだCOV-19の影響は大きいのか、またウクライナ情勢の影響もあって、日本からヨーロッパへの直行便が少ない!
  ブリュッセルへの直行便は週に1便、水曜日だけ。後の方法としてはフランクフルトへの直行便でフランクフルトからベルギーへはICEを使って行く! フランクフルト便なら毎日出てる。
 ひとまずはその方法を選ぶとして、様子を見ること3ヶ月。コロナ禍から復活してもしかしたら、3月にはブリュッセル便が増えて…ない!
 にもかかわらず、フランクフルト便は高くなってる!!! お財布事情がさすがに許さない!
 いろいろ探すとドバイ乗り継ぎならいくらか安い。機上17時間半+乗り継ぎ2時間でブリュッセルに着くならまあそれでも良し、ということでエミレーツ航空でブリュッセルへ飛ぶことになりました。
 これで、ベルギーまではたどり着ける!!
・宿泊地
 次は泊まるところ。
 これがまた、サーキット近くはグランプリ期間中は高い!
 火曜日から翌月曜日までの滞在予定。木曜日までは違うところで過ごすことにしました。
 実は妻さんはベルギーは2回目でブリュッセルは行ったことがあるということで、今回はスパの近くの都市「リエージュ」に宿泊することに。
 7/25~7/27はリエージュ、7/27にスパに移動して7/27~8/1はスパに滞在ということになりました。
・海外SIM
 今回はどうやら定番らしいSIM2Flyをチョイスしました。
 3GからLTEまでといった帯域でしたがなかなか快適に通信できました。
・その他
 あとは、いつも使っている防水のシューズが古くなってきていたのでKEENの防水シューズを新調したり(何しろスパですから)、7月とは言え現地は暑くはなさそうだったので春秋シーズンのトレッキングパンツを購入したりと細かいところでの準備を進めました。

いよいよベルギーへ飛び立つ!

 初日は羽田空港を出発してドバイ国際空港経由でブリュッセル国際空港、そしてリエージュまでたどり着くまでのほぼ丸1日移動の一日になりました。

深夜の羽田空港からエミレーツの翼は飛び立った

 日本からの出発は7/25の0時! 言うなれば7/24みたいなものでしてw
 その日は普通に出勤して定時退社。帰宅してシャワーを浴びたら羽田に向かいます。
 0時過ぎの空港ってなかなか行かないものですけど、0時過ぎの羽田空港第3ターミナルで一番困ったのは、ほとんどの飲食売店が閉店していたことですww 小腹を満たしたくておにぎりとか食べたかったのですが…空いていたのは、うなぎ屋さん、モスバーガー、吉野家…うなぎ屋さんでは小腹に余るし、後2者は激混みだったのであきらめざるを得ませんでした。
 深夜の空港、要注意ですね。
 今回利用のエミレーツ航空。オンラインで事前にチェックインができたため、搭乗手続きは実にスムースでした。パスポートと航空券が連動しているので、パスポートを見せるだけで荷物を預けたり搭乗券が発行されたりととても便利でした。

0:05発となっていますがなんだかんだ遅延して0:45発でした

 いよいよフライトです!
 なにしろ、トランジットを除いて17時間の長旅ですから…よく寝てました。羽田-ドバイで2回、ドバイーブリュッセルで2回の計4回の食事以外はほぼ寝てました。あ、「トップガン」は見ました! 帰りの飛行機で「マーベリック」も見よう!
 飛行機といいF1といい高速移動する乗り物が大好きです!
 ドバイでの乗り換えは飛行機はターミナル到着ではなく、駐機場からバス移動で一瞬だけ外に出たのですが、実に暑かった!

ドバイ国際空港
着陸寸前のこの風景、どこかで見たと思ったら福岡空港ですね
街の上を低空飛行で滑走路に進入します。
いったい何か国を飛び越えてきたのだろう!

 ブリュッセルに向かう飛行機の中で印象的だったのは、地図と照らし合わせて眼下の川がユーフラテス川ではないかと気づいたことでしょうか。
 ああ、世界を移動しているなあと実感したものです。
 そうこうしているうちに窓外の風景も徐々に緑が増えていき、気が付けばトルコ、ルーマニア、ハンガリーなどの上空を越えてついにベルギーへ!
 ブリュッセル国際空港へ到着したのです!

ベルギーに到着! ブリュッセル国際空港からリエージュへ

 入国手続きもかなりスムースに進み、預けた荷物も奇跡的なタイミングで早々に回収でき、ベルギー国鉄でリエージュ市内へ向かいました。
 ベルギー国鉄では二人で鉄道に乗る場合「Duoチケット」という割引チケットがあるのですが、親切な駅員さんが教えてくれて自動販売機から購入。  
 あらかじめ日本でダウンロードしておいたベルギー国鉄のアプリでもチケットは買えますし、乗換案内なども検索できるのでアプリをインストールしておくことをお勧めします!
  親切な駅員さんに「お二人一緒に乗降してくださいね」的なことを言われ、改札をクリアしたのです。 ちなみに、改札は私が利用した中ではブリュッセル国際空港にしかありませんでした。(グランプリ開催期間中に例外がありましたが、後述します)。
 ほかの駅には改札はありません。チケットを買って中に入る。買ってなくても入れる。誰も見てませんからw
 車内で車掌さんが回ってくることもあるので、その時にはチケットを見せなくてはいけません…持ってなかったらどうなるんだろう。

ブリュッセル国際空港の改札では右端のバーコードで改札を通ります。
Duoチケットは二人一緒に移動しなくてはいけません。
バーコードを読んだ瞬間に二人同時に改札を通過!

 ちなみに、乗車位置も定まっていません。止まったところでドアが開きます。なんならローカル線は自動では開きませんので、自分でドアノブというかドアコックを動かすと開くという感じです。最初はびっくりしました!
 ブリュッセル国際空港からリエージュへはIC(インターシティ)という快速列車でルーベンまで行って、乗り換えてリエージュギユマン駅に向かいます。ルーベンまでは約20分でした。

ブリュッセル国際空港からルーベンまでの車窓
非常にのどかな風景ですが、元道民の私には新千歳空港から
札幌までのエアポート快速のようで親しみが持てました

 乗換に利用したルーベンですが、前述のように改札はなく、ルーベンからリエージュ=ギユマン駅までのチケットは買ってありますので、次の電車までの数十分を駅前散策することができました。

ルーベンの駅前にあるホテル
ルーベンには有名なベルギービール「ステラ・アルトワ」の醸造所があります

 ルーベンからリエージュ=ギユマン駅までは約40分。
 やはりICを使っています。
 外見は落書きがあったりと日本ではなかなかお目にかかれない感じの乗車に二の足を踏みたくなるような状態ですが、内部はきれいになっていて向かい合わせの座席には小さなテーブルもありました。

リエージュ=ギユマン駅と列車
車体に書かれている「2」は2等車の目印。「1」は1等車です。

 そんなこんなでリエージュに到着。
 リエージュの街は雨で私たち夫婦を迎えてくれたのでした!

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