春の日のフリースタイル

踏みしめる白い花びら、ピンクと言うが見ようによっては白だな。
そうだな、春だなって納得させてマスクの下、微笑む俺様。
まだ終わらない鬱陶しい式の中、次第に頭ん中、四季折々の風が吹いて。
これが走馬灯?そうだとしたら今日はちょっと。
窓の外にまた白い波が打ち寄せ、中に入りたいなら邪魔にならない様にな。

国立(くにたち)の桜通り、そそり立ちて風立ちぬ。
どよめく黒茶色の木々、日々、思う明日は何色。
晴れ晴れとしてせいせいしたって、口では言えどもなぜか重い。
きっとこんなのが春、大人は知ってる。って嘘だろうな。

ああ別れの季節なんだって、枕濡らして、桜散らして
ああ出会いの街なんだって、枕濡らして、桜散らして

あんまりたいそうなことは言いたくない。後で苦しむだけだから。
人生なんて大体そう、自分を追いこめるやつだけが階段を上がってく。
四季に騙されるな、俺は春を否定派、これにまどろんだやつから
春のやる気に幻影を見る。まさに前衛、すぐにやられていく。
出来たことない完泳、白い波なら浮かぶだろうが。

Coolに飛び込む、のが季節の変わり目。
春の歌ならば春らしく陽気に、っていっても長袖必要な日は多い。
サクラ味のフラペチーノ、500円は高いっつーの。
まあ買うけどよ、次は無いぜみておけ、俺のペペロンチーノは原価20円。

馬鹿いってろ、春は馬鹿に甘いぞ。かわいそうに、春はな、ある種残酷な季節だ。からからに乾いた気持ちに湿り気、耐え抜ける、だけのやつが、次のステージだ、これから。 じゃあなお前ら、今までありがとなって、背中震わすのがいつものパターンだろう。

ああ別れの季節なんだって、枕濡らして、桜散らして
ああ出会いの街なんだって、枕濡らして、桜散らして






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