孟子『居は気に移し、、、』 を 身をもって経験! !恐怖 の ムカデ屋敷 【思い出】
2018年3月15日 わたしたち家族は
教育移住のため、シュタイナー学校が
ある街へと引越した。
受験面接の後、直行した不動産屋さんで
紹介してもらった駅に近い
古い一軒家、、、
他に選択肢もなかったし
よく見ると、すりガラスとか柱が
レトロでいい感じだったから
その一軒家に住むことに決めた。
和式トイレで、バランス釜で、
エアコンなし!
洗濯機もほぼ外置き。
これはまあ、見て分かる事だったので
仕方がないとして、、、
わたしを苦しめたのは
ムカデ!!
引越してはじめて、2階で、ムカデを発見したとき、大人げもなく叫んだ!
ぎゃああああーーー!!!
1階から娘がビックリしてとんで来た。
ムカデ、、、小さい頃に一度だけ
キャンプの時に見た記憶はあった。
だけど、こんなに不気味だったか?
こんなに大きかったか?
そうこうしているうちに
布団をしまっている押入れの中へと
クネクネしながら逃げていった。
動悸が激しくなり、頭もうまく回らない!
どうしたらいいんだ!?
ゴキジェットがあったなと思い出し、
片手にホウキ、片手にゴキジェットを
持ち、押入れに入っていったムカデを
探し出し、殺生してごめん!と
つぶやきながら
シューッと吹きかけてみた。
一瞬動きが遅くなっただけで
全然、効果なし!
わわわ!!!
またクネクネ、クネクネと
部屋中を這い回る、、、、。
不気味。
ムカデに罪はない!
だけど、怖いし、噛まれても大変。
なんとか、ホウキで掃いて、外に出した。
その日、それからムカデに出会う事は
無かったもののそれから2日に1回、
多い時には1日に2回3回とムカデと
出会う事になった。
シュタイナー学校の
クラスミーティングの際に
ムカデについて、聞いてみた。
ムカデがいっぱい出るけど
これ、普通なの?
みなさんは、出たらどうしてるの?
ムカデが出るのは普通みたいだけど、
わが家に出る頻度は
普通じゃないってことが判明!
で、自然派の生き方を実践している
保護者の方々はムカデが出たら
どうするか、、、
「ムカデはね、庭で飼ってるニワトリに、
食べさせるといいんだよ!
ムカデをいっぱい食べたニワトリは
ぷるぷるの美味しい卵を産むんだよー。」
とか
「ムカデを捕まえて、油に浸けておくと
いいよー!そして、もし、ムカデに
噛まれた時にそのムカデ漬けの油を
塗ると効くよー!」
って、、、。
ニワトリ飼ってないし、そもそも
ムカデ生け捕りなんて無理。
むり、むり、むりーッ!
と、思っていたら、わたしの気持ちを
察してくれたのか?!
わたしの隣に座っていたママが
「凍らせて、仕留めるのがいいよ。」
と、教えてくれた。
凍らせるスプレーを買って
各部屋に1本ずつ常備しておくと
いいとのこと。
さっそく、ネットでまとめ買い。
たしかに、効果あり!
だけど、
常にムカデに見張られているような、、、
ガサッと音がしたら、ビクッとなる日々に、ホトホト疲れていた。
きわめつけは、首すじにムカデが
落ちてきた時だ。
落ちてきた瞬間、首すじがゾワッとした
あの感触、思い出しただけで、
鳥肌がたつ!
本当にゾッとした時には
声なんて出ないのだ。
フリーズしてしばらく動けない。
もう。ココには住めない!!
引越しから、わずか1ヶ月半で、
わが家はまたまた引っ越した。
開封したばかりの荷物をまた梱包するのはヤレヤレな気持ち満載だったけれど
ムカデから解放される為なら
そんなこと厭わない!
孟子が言ってるように
"居は気に移し、養は体に移すと、
大なるかな居や"
いつだって楽観的なわたしでさえ
毎日、ムカデに怯えていたあの時期は
悲観的になっていたように思う。
住環境が良くないと、メンタル面が
悪くなり、住人の気質まで
変えてしまうってことを
身をもって経験したのであった。
今となっては、
長いこと空き家になっていて
ムカデたちだけで、のんびりと、
暮らしていたところに、
いきなり、人間が現れて
ムカデもいい迷惑だったんだろうな?
なんて、考えられるけれど、
当時はとてもそんな余裕はなく。
ごめんよ。凍らせた、ムカデたち、、、。
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