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『 過る癇癪 』


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箍が外れたらしい。余韻は少し残ったが、もしかしたら何か未熟な情緒が静まらず赤く滲んで広がる瞬間の為の終着点でしかなかったのかも知れないと考え、目に入った物を凝視する。
そして、脳裏から未熟神経が湧き上がって加速が増すのを認識してそれを憶込んだ。悲壮感に呑まれて生まれた居場所はカラっぽで、喪失感で陥るまま着地した現時点を抗ったが何処か食い違いが在り沈んだ意図が好意的に手を差し出して来たのが分かり焦燥の思想界とも断絶させる様な気がした。
こんなにも剽悍過ぎる扱いをただ眺めるしか無いなんて滑稽にも程あって虚しさの隙間が張り詰めて、しばらくしてまた騒ぎ出す心中に呆れて衝動性をも抑え気味で理解不能とはこの事だと再び知る、本性だからなのかあまりにも雑になるぐらい感受性が行方不明で、迷い込む口実は整っていたから不自然ですらも否め無かったと荒立てた真情を向け意見を起こし続けた未完。
あの裏表反転させながら偏見に触れているだけの形跡が残り苦痛。

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深緑死饑  / 2022.06.16.木

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