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【質問箱番外編】今、こころがザワザワしてるあなたへ

うつ病のあれこれを質問&回答形式でお披露目している【質問箱シリーズ】。次のテーマを書いている途中ですが、今、伝えたいことを真っ先に綴ることにします。

新型コロナウイルスのあれこれのなかで

今、こころがザワザワしているあなた。
なんだかとても疲れてしまっているあなた。

大丈夫です。
私も、今、うつ病の揺り戻しがきています。
ひとりじゃないよ。

まず伝えたいのは、あなたが悪いわけじゃないってこと

心配のしすぎ。不安に感じすぎ。
理屈ではわかってるのに、なんだか気持ちもエネルギーも枯渇している。そんなふうに感じるのは、自分が未熟なせいだと思っていませんか?

違います。
あなたの責任じゃない。

WHOは、”Coping with stress during the 2019-nCoV outbreak(コロナウィルス蔓延中のストレスへの対処)”と題するパンフレットを公表しています。

英文ですが、こちらです。

日本語の意訳も載せておきますね。

・このような危機に際して、悲しみやストレス、恐怖、怒りを感じるのは普通のことです。

・信頼できる人と話すことが役立ちます。友達や家族と連絡を取ってみましょう。

・自宅で過ごさざるをえないときは、健康的な生活スタイル、たとえば食事や睡眠、適度な運動、メールや電話などで家族や友人と社会的なつながりを維持するようにしましょう。

・気持ちを落ち着けるためだからといって、タバコやアルコール、不適切な薬剤に頼るのはよくありません。打ちひしがれてしまったら、カウンセラーなど、専門家に助けを求めましょう。

・事実(ファクト)をちゃんと把握しましょう。正しい情報と知識など持てば、適切な対処行動をとることができます。

・不安を煽るようなメディアを見る時間を減らして、心配や焦りも減らしましょう。

・自分が過去に逆境を乗り切ったときのことを思いだしましょう。そうすれば、この難局にあたって感情を制御するのに役立ちます。

出典:YAHOO!JAPAN ニュース
「新型コロナウィルスと社会不安、メンタルヘルス」西多昌規
※記事のリンクは、最後に紹介します

具体的な不安がなくても、毎日、この情報の渦にいるだけでも、私たちのエネルギーは消費します。

終わりがわからない緊張感、ネガティブな言葉。
普通の生活を送るために、そういうものを頭と心でそっと処理する。知らず知らずのうちに、自分が思うよりもずっとエネルギーを消費してるんです。

消費>充電が続けば、いつか空になる

あぁー疲れたー!とわかれば、たっぷりの休養、栄養をとってエネルギーを充電できるでしょう。

でも、消費量を見誤ったら?
いつもと同じぐらいと思ってたら、満タンにはできません。
毎日少しずつその差が蓄積していくと?
答えは簡単ですよね。

いつかエネルギーは空になる。

そうなる前に、手当てしましょう。

こころの疲労を受け入れて、手当てしよう

WHOのパンフレットのとおり、いつもよりこころは疲労しています。
それは、おかしなことじゃない。私やあなたの弱さではないよ。

では、どうするか?

□ これ以上、疲労しないように対策する
□ いつもより、たっぷり充電する

具体的な方法は、先のWHOの箇条書きにあるものを参考にしてよいと思います。

特に、情報から意識的に離れるのは、効果ありますよ(私調べ)

「信頼する人と話しましょう」は、じつは難しい

信頼する人と話しましょう。
これ、すごく有意義だと思う半面、とても難しいです。

私の夫は、病気の理解もあり、優しい人です。そして物事を論理的に考えるタイプ。

だから私が「なんだか不安が襲ってきて、疲れ果てている」と言ったら、「大丈夫だよ。心配しすぎだよ。ゆっくりしてなよ。」と優しさから言うでしょう。

それを聞いて、私がどう思うか。

そうだよな。こんなことでこころがザワザワするなんて、私ダメなやつだな。しっかりしなきゃ!

と、なります。

悲しいかな、エネルギーは消費する一方です。でも、夫は、悪くありません。

この「なんだか疲れている」という内容であれば、精神科医や専門家と話した方がよいです。

たぶん、彼らであれば

疲れてるんですね。
当たり前ですよ。
これ以上、疲れないためにどうしましょうか?

という会話の流れになると思います。
さらに手当ての方法を教えてくれるor一緒に考えてくれるでしょう。

このやりとりを、家族といった身近にいる信頼する人たちに求めるのはハードルが高いと思うんです。

信頼する人には、家族だけでなく、いろんな人がいます。

だから、あなたが誰かに気持ちを打ち明けたときに、より負担が強くなったなと感じたら、違う人に話してみてほしいんです。信頼する専門家がオススメです。

私の場合、あっという間に決壊した

今回、私は自分の疲労に気がついていませんでした。
2、3日前から、食欲の低下、蕁麻疹が出始めていて、調子悪くてやだなと思ってました。

2月28日夕方、スーパーに行ったんです。
ニュースで紙類のデマについて見聞きはしていました。

でも、実際に空っぽの棚、人の殺気みたいなものを目にして、愕然とした。ただの現実が、まるごと悪意の塊のように感じられて、その場にいるのが耐えられなかった。

何件かコンビニ、スーパー、ドラッグストアを見たけど、残念ながらいろんな棚が空っぽ。その景色を見るたびに、真っ黒な塊を飲み込んでいるような気分です。

家に帰ってきて、自分と他人(外の物事も含む)を区別する壁が決壊したなと思った。知識と論理のフィルターが働かない。これは、完全にエネルギー切れだ。

その日は呆然と過ごして。
次の日、自宅から出られなかった。
涙が意味もなく出て、悪意の塊ばかりと感じる自分自身から逃げたくなった。

ここで、やっと気がつきました。
普通じゃない。
これは、自分で思うよりずっと疲労してる。
うつ病の揺り戻しのようだ。
ってことは、私だけじゃないかもしれない。

そして、WHOの記事を見つけたんです。
個の弱さの問題ではなかったと安心できました。

我が家の対策

夫には、この経緯まるごと説明しました。
そして、対策も話し合った。

□ 新型コロナウイルスの情報から離れる
□ ショックを受けたスーパーにはしばらく行かない

最新情報を確認して、家を守らないとと無自覚に張り詰めていたかも。我が家には夫もいるので、コロナ関連で知らなきゃいけないことは夫から聞けばいっかと考え方を変更。

幸い近くに複数のスーパーがあるので、1番強くショックを受けたスーパーには、しばらく行かないことにしました。空っぽの棚や行列を見るたびに、エネルギーが消費されるからです。

誰も悪くない。もちろん、そのスーパーも。
だけど、これ以上トラウマになっても困る!
そのうち私のエネルギーが充電されれば、また行けるはずです。

ザワザワしたら、思い出してね

毎日、たくさんの情報が発信されています。
メンタルヘルスの対処法に関する記事も、あっという間に埋もれていきます。

私は、タイミングよく知ることができた。
おかげで、どうにか手当てが間に合いそうです。

手当てができるかどうかを運に左右されてはいけないと思うんです。だから、このnoteを残しておきますね。

こころがザワザワしたら。
なんだか疲れてると思ったら。
どうか思い出してください。

こころが疲れて、当たり前ですよ。
大丈夫。手当てしましょう。

***

WHOパンフレットの意訳は、こちらの記事から。
意訳の前後に、新型コロナウイルスに関する文章があります。
これ以上、情報に触れたくない方は、まわれ右でもいいと思う。自分の体調に合わせて、ご覧ください。








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