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帯芯を深掘りします


以前、帯芯について書きましたが
魅力について、もう少し深掘りしてみます


⒈ 歴史の重みを感じる

  着物がイコール和服の総称になったのは
 明治になってから洋服と対比する為に
 『着る物』と言う意味あいから和服になった

 着物の歴史は縄文時代にはすでに
 麻などで織った布を羽織っていた事が
 分かっているのでかなり古いのだが

 和服としての着物が庶民の物になるのは
 やはり江戸時代からで『小袖』が流行し、
 お洒落を楽しんでいたのがわかる
 
 明治になって安価で実用的な『洋服』が
 普及するまで多くの庶民は
 着物を日常的に着ていたのだ

 私の母も娘時代の写真には
 日本髪を結って着物を着て写っている

 だから当然、帯の歴史も
 着物と同じだけ長いことになる

 時代によって身分や環境で
 種類が違ってくるし
 用途も様々に使い分けていた
 
 礼服用の丸帯や袋帯から
 普段使いの半幅帯や名古屋帯まで
 
 中には帯芯の入っている物と
 入ってない物に分けられるが
 それは大体触った感触で判断できる

 帯芯はいつ頃から何の為に
 入れられる様になったのか…

 紐でキュッと結ぶだけで
 用は足りる訳だし
 そこまでお腹をきつく締める理由が
 何かあるのか謎だらけだ

⒉ 捨てられる物への郷愁


 リメイクで帯を使う時
 芯を外して捨てる事が多いと思う
 中にはシミだらけで汚れの酷い物も
 ある為、利用価値がない物として
 捨てられている
 
 そんな物でも洗って
 鍋敷きやコースターの綿がわりに
 利用できる(綿よりしっかりしてる)
 もう一度手に取ってじっくり見ると
 存在感を放ってくる
 そして創造力を掻き立てられる

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色々な素材とコラボさせたい!

⒊ 見向きもされない物に光を当てたい


  誰にも見向きもされない物の中に
  顕微鏡の中に新種を発見する科学者の様に     

  まだ誰も発見してない何かを見つけたい

 帯芯には荒かったり密度が濃かったり
 真白だったり生成りだったり
 厚かったり薄かったり…
 色々なタイプがあるから面白い
 

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⒋ 私のクセ


 考えてみると子供の頃から人とは違う事に
 興味を示す子供だった
  
 ママゴト遊びよりも木登りやチャンバラごっこ
 が好きで、写生大会では線路の砂利を
 一つ一つ違う色で塗り分けて時間を忘れる
 藍色の地面と黄色い空を描いて
 先生をギョッとさせていた

 誰も思いつかない事をするのが
 好きなようで
 だから帯芯に惹かれるのは私のクセなのだろう

⒌着物文化と共に帯芯を世界に伝えよう


 着物の色、柄、素材そして帯も
 大好きなのだが
 残念な事に着物の似合う体型ではなく
 その上、大股で歩くので
 着物では足が吊ってしまう

 リメイクして洋服にしないと
 着られない
 なので私なりに形を変えて
 日本の着物文化を何とか世界に発信したい
 
 着物と帯の知識を深めつつ
 現代にマッチした庶民感覚の
 着物の楽しさを探っていきたい 

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最後までお付き合い下さり、有り難うございました。
今日はこの辺で…👋

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