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米アカデミー賞 過去の作品【バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡】


アマプラ、U-NEXTで配信中。

シリアスな人間ドラマで評価が高いメキシコの
イニャリトゥ監督が、ブラックユーモアで映画ファンを笑わせる!劇中劇コメディ


バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡


【あらすじ】

リーガン・トムソンはかつて“バードマン“という
ヒーロー映画に主演した大スターだ。
しかし今の彼はというと、落ち目の俳優。
俳優というよりも有名人である。
役者としての評価が欲しいリーガン。
彼は自ら主演、脚本、演出を手掛けた舞台作品で
再起を図る。
ブロードウェイという世界最高峰の舞台で、
彼は成功するのだろうか。


【解説】

現実と虚構が入り混じった内容。
予備知識としてリーガン・トムソンを演じる
マイケル・キートンを知っておかないと
面白さは半減する。

“バードマン“は現実でいうところの“バットマン“である。
1989年にマイケル・キートンがバットマンを演じ、
彼はスターとなった。つまりリーガンは俳優としての
マイケル・キートンと重ねた役どころとなっている。
(もちろん全てではない)
他の出演者、ナオミ・ワッツやエドワード・ノートンなど、
昔の作品を模したシーンに映画ファンはニンマリ。
これってどうやら流行りの手法。

血を吐く想いで舞台を成功させようとしている必死のリーガン。
過去の栄光が邪魔をして、どんどん追い詰められる。
プレッシャーと闘う素晴らしいアーティスト、、
と讃えてあげたいが、それは出来栄えに寄る厳しい世界。

急きょ舞台に参加する事になった
マイク(エドワード・ノートン)の
イカれた役者登場で、ブラックユーモアはさらに漆黒に。

要らないプライドを捨てられない哀れな俳優の運命はいかに⁉︎

芸術は狂気。
全ての創作者さんに尊敬の念が湧く。

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