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読書感想文 『盤上の向日葵』

『盤上の向日葵』読了。
なかなかおもしろかったので簡単に読後感想を書き記します。


『盤上の向日葵』 柚月 裕子著

わたしの評価:☆☆☆☆ (5段階)



将棋を題材にしたミステリです。
わたしが将棋好きということもあり、最初から最後まで興味を持ち続けて読めました。

話中の将棋の部分はかなり詳細で、将棋に精通している人でも満足できます。
将棋界の”昭和の時代”の暗い部分も描かれています。
その部分としては、漫画『月下の棋士』の雰囲気がありました。

ミステリとしては意外性はなく、平凡だったかな・・・
そもそも作中のかなり早い段階で犯人がわかることからも、(将棋を絡めた)事件に至る経緯を楽しむものであると解釈します。


事件に至る経緯(過去)と刑事の捜査(現在)を行き来しながらストーリーが進み、文章が非常に読みやすいこともあり、ページをめくる手が止まりませんでした。

著者は執筆にあたって、将棋について随分と取材・研究したのが伺えます。
それか、相当の将棋好きです。
それぐらいリアリティがありました。


ちなみに、近所の図書館で借りました。
ぶらぶらと館内を探索していたら、”キラリ”と目に留まる背表紙が。
こういうことがあるから本屋めぐり(今回は図書館探索)はやめられません。
人生の中の小さな幸せだと思います。


駄文、読んでくださり、ありがとうございます。

この記事を読んで、本書を読んでみたいと思っていただけたら幸いです。

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