ポトスキー

万年筆、読書、観葉植物、亀、短歌、物理学なんかが好き。好きな事をつらつらと語る。某大学…

ポトスキー

万年筆、読書、観葉植物、亀、短歌、物理学なんかが好き。好きな事をつらつらと語る。某大学院生。

マガジン

  • 万年筆

    万年筆やインクの紹介や関わりについてつらつら語ります。不定期更新。

最近の記事

織姫を口説く(万年筆)

織姫は人妻だ。彦星からの略奪愛なぞ私は望んでいない。だが、「織姫」の名を冠した万年筆が私は大好きだ。それについてつらつらと語りたい。 基本情報万年筆の「織姫」はセーラー万年筆の四季織シリーズ、おとぎばなしの中の一本である。 原型はプロフェッショナルギアスリムで、字幅は中細のみが展開されている。丁度よい大きさで、サリサリした書き心地が楽しい一本である。 名前もしこの万年筆に「プロフェッショナルギアスリム ラメ入り 青 」なぞという名前がついていたら、私は買うこともなく、引

    • 憧れ(万年筆)

      あなたの憧れは何だろうか?私は、エラボーという万年筆に自己の理想を幻視している。そのことについて、つらつら書きたい。 理想の姿「エラボー」2023年の11月、もう少し遅ければ、白い雪として舞えたはずの"みぞれ"へ、ささやかな追悼としてガリガリ君をかじっていた。同時に、私は堂々巡りを繰り返していた。PILOT社の万年筆値上げに伴い、エラボーを買おうかどうか…。 文具店に足を運ぶと意識が遠のき、気付いたら手元に万年筆がある経験は無いだろうか?私はよくある。ふと手を見るとエラボ

      • あとは船だけ(万年筆)

        多くの人は鉄ペンに1万円以上払うなら、金ペンを買いたくなるだろう。だが、価格1万円の鉄ペン、カスタムNSが私は好きだ。そのことについてつらつらと語りたい。 タイポじゃないよ「ああ、PILOT社のカスタム74でしょ、傑作万年筆だよね」と少しでも万年筆を知ってる方は誤読されるかもしれない。だが残念、私が言っているのはカスタムNSである。 カスタムシリーズの入門向け、鉄ペンであり、キャッチコピーは 次世代へ「想い」をつなぐ万年筆 である。正直キャッチコピーに関しては、疑問が湧き

        • 普段使いの君へ(万年筆)

          私が普段使用している万年筆は2本ある。PILOTルシーナと、セーラー万年筆 レクルである。今回はレクルへの愛をつらつら語る。 (個人的にレクルは低価格帯万年筆の中でトップクラスに好きなのだが、いかんせんコクーンとか、プレジールとか競合が強すぎる…) デザインレクルには沢山のカラーバリエーションがあり、私が使用しているのは「アイアンブルー」という色だ。 金属部分はブラックの加工がされており、大人の男の色気を醸し出すと共に、落ち着いた筆記を提供する。まさに私に相応しい一本って

        織姫を口説く(万年筆)

        マガジン

        • 万年筆
          7本

        記事

          君さえいればいい(万年筆)

          私が使用している万年筆、PILOT ルシーナについての愛をつらつら語る。なおこの万年筆は既に廃番となっており、新品を購入するのは難しい。そのため、このnoteを読んで欲しいと思った方は、広いネットの海を探すか、私に羨望の眼差しを向けるかしてください。 出会い2021年のクリスマス前、まだ万年筆沼にくるぶしまでしか浸かっていなかった頃に店頭で出会った。 見てくださいよこの高級感!でもお高いんでしょう?と値札を見ると5500円(税込み)である。数字を読めなくなったのか不安にな

          君さえいればいい(万年筆)

          音痴なウグイスの鳴きまね(雑記)

           以下につらつらと書きだすことは。第3次の項まで近似しても「モテない,彼女が欲しい!」である。 私というもの 私は,絶望的にモテない。この24年間生きて,おおよそ”つがい”というものを持ったことが無い。それは羽の短いクジャクのように,色褪せたヤマメのように,はたまた音痴なウグイスのように……。それでも人並みに片想いはしてきたと思う。しかし,誰にも選ばれることなくここまで来てしまった。はたして容姿か,性格か,その他何か明確な理由があるのか,はっきりとしたことは分からないが,た

          音痴なウグイスの鳴きまね(雑記)

          万年筆を集める人

          私は万年筆を20本程度持っている。バイトで汗水たらして稼いだ結果だ。だが万年筆はインクを垂らしてはいない。そう、ほとんど書き心地を確認したら洗浄して大切にしまっているのである。このことについて、つらつら語ってみたい。 道具と美術品の間私は「美しい道具」が好きだ。ただの美術品は鑑賞されること、ただの道具は使われることで役目を果たす。しかし「美しい道具」にはその両方をもって真価を発揮する。例として、日本刀は私を切り捨てた鮮血をもって初めて完成する(あ、いや、止めてください)。

          万年筆を集める人

          月夜への愛を語る

           月夜という万年筆インクが好きだ。月夜はPILOTが出しているインキシリーズ「色彩雫」を代表とするインキである(異論は認める)。万年筆というものを使い始めたころ,何となく人気だからという理由で手に取ったことが私と月夜の馴れ初めである。月夜の好きポイントをつらつらと挙げていく。 色が良い オタクは度々「顔がいい」という鳴き声を発する。これは発声練習だと考えられている(出典不明)。ところで私は月夜で文字を書いた後に「色がいい」と一人でうなづいている。  試しに文字を書いてみた

          月夜への愛を語る