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少なければ少ないほど良いマジックのお話

ハンドルネームであるアリックという名前は、以前マジックを趣味にしていた時に自然と周囲からそう呼ばれるようになったものです。

7〜8年前ぐらいから指の調子が悪くなってしまい、今は公には活動ををしなくなってしまいましたが15年以上クロースアップマジックという観客と近い距離で見せるスタイルでイベントやバーなどで披露して副業的なこともしていました。

今回はそのマジックを通じて学んだ「少なければ少ないほど良い」という少しユニークな考え方に、整理に関しても通じるところがあったの書いてみました。

最後まで読んで頂けたら嬉しいです☺️

「マジハラ」という言葉を聞いたことありますか?

マジハラとはマジックハラスメントの略で、相手が求めていないのにマジシャンが調子に乗って次々とマジックを披露して見ている方がウンザリさせてしまう行為です。

これはマジックを本格的に学び始めて夢中になってくると楽しくなってしまいどんどんネタを見せたくなる傾向から初心者がやりがちと言われているのですが、長年マジックをやっているマニアの人でも頻繁に見かけることがあります。

マジックはその性質上インパクトが強い現象を起こすことが出来るので披露するとある程度のリアクションを貰えるので嬉しくなり、調子に乗ってしやり過ぎてしまい結果的に鬱陶しく思われることが意外に多発します。

私も今思うとそのような恥ずかしい時期を通りましたし、逆にそれに気が付かずにでどんどんマジックを見せてくるマニアにウンザリした経験もあります。


アマチュアマジシャンの特権とは?🔱


アメリカのマジシャンでチャーリー・ミラー氏という人のこんな言葉があります。

良いマジックを1つだけ見せて、そこで止めると、あなたは多くの友人を得ることが出来ます。

2つ3つとやると観客は飽きてきます。

いつも観客がもっと見たいと思っているときに止めることが大切です。

プロのマジシャンはショーを成立させる必要があるので、ある程度の時間を確保させる為にいくつかのネタを披露しなくてはなりません。

しかしアマチュアマジシャンであるならば、とっておきのマジックを1つだけ見せて終わりにすることが出来ます。

これに気がついているマジシャンは極少数で実はかなり大きな特権なのですが、それに気が付かず逆にマジハラまがいなことをやってしまいがちなのです。


お湯に例えると分かりやすい🫖

90度のお湯に60度のお湯を継ぎ足すとどうなるでしょうか?もちろん150度にはなりません。おそらく70〜75度ぐらいになるかなと思われます。

これと同じことがマジックでも起きてます。

もし自分が出来るマジックの持ちネタで90度のお湯ぐらいの衝撃を与えられる最高のネタを1つだけ見せたら、そこでお終いにするのです。

そうするのが1番熱いお湯の温度なので相手に強い印象を与えることになり、また次回会った時に覚えていてくれてまた何かマジックを見せてと声をかけてくれやすくなります。

逆に調子に乗って色々なネタを見せると異なる温度のお湯にお湯を足し続ければ結局はぬるま湯になってしまい相手に強い印象を与えれないのです。

内容が良ければ量は少ない方が良い🐜

これはマジックに限らず色々なことに当てはまると思います。

前回の投稿で紹介しました「ルックバック」という映画は上映時間が1時間を切る短いものでしたが、全てにおいてクオリティーが高かったのでかなり心に響きました。あれがもし2時間以上あったらここまで印象が強く残らなかった気がします。

逆にアバターという映画はとても好きで2も映画館で観に行ったのですが、クオリティーは高いのですが上映時間がかなり長過ぎてまた映画館でみたいとは思いませんでした。


所有物でも同じことが起きます。例えば衣服をたくさん持っていても一度に着れる服は1着しかありません。

それなのに多く所有すれば満足すると思いがちですが、実際はクローゼットがパンパンになってどこに何があるのかすら分からずっと埋もれてしまいます。

実際にお気に入りで頻繁に着る服はその中でも数点のみなはずです。

それだったらそのお気に入りの質の良いモノを少しだけ大切に所有した方が満足度は高まると思いませんでしょうか?


最後に...🪄

今回はマジックを通じて学んだ、量の少なさの重要性について書きましたが如何でしたでしょうか?

お金はあればあるに越したことはありませんが、それ以外に関しては多いことが必ずしも良いとは限らず、むしろ少ない方が人間は満足度が上がると私は思っています。

「質」は高く、「量」は少なく。

全てにおいてこれを少し意識すると人生がもっと豊かになるのではないでしょうか。


最後まで読んで頂きありがとうございました😊

ではまた日曜日の夜に会いましょう🌙


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