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「ひとり時間」にオススメの本は? DANROのオーサーに聞いてみた(2)

個性豊かな読み物が集まるウェブマガジン「DANRO」。そのオーサーたちに「オススメの本」を聞く企画の第2弾。

骨太な社会派小説からお笑い芸人の半生記まで、さまざまな本がピックアップされました。どれか1つは、読んでみたいと思う本があるはずです。

レディ・ジョーカー/高村薫

推薦したオーサー:石戸諭
ディティールを描く力に圧倒される。リアリティとエンターテイメント、テーマ性を高度に融合させた、著者の最高傑作。

オレたちのプロ野球ニュース/長谷川晶一

推薦したオーサー:ジャスト日本
ひとつのプロ野球情報番組から、プロ野球、スポーツ、フジテレビ、テレビ業界、時代の歴史と変遷が分かってしまうとんでもない傑作巨編。丹念に取材して、見事に作品としてまとめた一冊です!

ラッキョウの恩返し/平田俊子

推薦したオーサー:手代木麻生
非現実的な感覚に浸りたいときにおすすめです。

死刑執行人サンソン/安達正勝

推薦したオーサー:横山起也
一般向け歴史書でありながらエンターテイメント作品を上回る読みやすさと面白さです。主人公であるサンソン家の人々が「死刑執行人」として差別を受けながら、「民間医術者」として敬意を払われるというアンビバレントな存在として社会に扱われる点など、現代に生きる私たちに様々なことを示唆してくれます。

かもめのジョナサン/リチャード・バック

推薦したオーサー:熊野雅恵
人は何のために生きているのか?ということを考える上で貴重な本だと思います。「他のカモメの意向とは関係なくひとり高く飛び続ける」主人公の姿勢も、DANRO読者の皆さんにオススメのポイントです。

中国化する日本/與那覇潤

推薦したオーサー:本多カツヒロ
読む前と読んだあとで、自らの常識が覆される。また、物事を大局的に見る重要性を感じた。

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場/河野啓

推薦したオーサー:西谷格
エベレスト登山をライブ中継することで、多くのファン(とアンチ)を獲得していた”登山家”の故・栗城史多を多面的に捉えた本。栗城氏は最後は無謀な挑戦をして滑落死した。毀誉褒貶が半ばする人物の姿を様々な証言をもとに立体的に浮かび上がらせ、人間の持つ強さや弱さ、美しさや醜さを描いている。長文の活字でなければ表現できないことを表現している。

寝苦しい夜の猫/山内健司

推薦したオーサー:詠シルバー祐真
つい最近仕事で読んだ本ですが、とても面白かったです。今や売れっ子コンビ「かまいたち」の山内さんが幼少期からコンビ結成、2019年M-1準優勝までを綴った一冊。芸人ってやっぱりスゴい、カッコいいと再確認しました。

讚酒詩話/沓掛良彦

推薦したオーサー:松本宰
古今東西の酒にまつわる詩を味わい尽くす書。古代ギリシア・ローマに始まり、ボードレールや、唐代の漢詩、万葉集や芭蕉に至るまで、酒と文学がいかに幸福に和合していたかがわかり、酒を嗜むことへの後ろめたさを消し去ってくれます。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹

推薦したオーサー:小林恭子
一人で読むことによって、不思議な設定の小説の世界に没頭できます。至福の時間をお楽しみください。

今回はここまで。第3弾は、別の記事で改めて紹介したいと思います。第1弾は以下からご覧ください。



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