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「ひとり時間」にオススメの本は? DANROのオーサーに聞いてみた(1)

読書の秋がやってきました。当たり前のことですが、読書はひとりで楽しみ、味わうものです。

「ひとりを楽しむ」をコンセプトにしたウェブメディア「DANRO」では、今年の初め、DANROで執筆しているオーサーたちが推薦する本を紹介する記事を掲載しました。その内容を抜粋して、お伝えしたいと思います。本を選ぶヒントになれば嬉しいです。

アーモンド/ソン・ウォンピョン

推薦したオーサー:土井大輔
「本屋大賞」受賞作なのであらためてオススメするまでもありませんが、(ある理由から)社会になじめない少年を描いているという点で、「DANRO」の読者が楽しめるのではと考えました。できることなら、思春期のころに読みたかった1冊です。

がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方/関本剛

推薦したオーサー:池田由利子
自分らしく死ぬ事は、自分らしく生きること。人生にとって何が大切かを改めて考えるヒントが数多くあります。


ねじ式/つげ義春

推薦したオーサー:石川浩司
漫画です。中高生の頃に出会ってここからアンダーグラウンドやシュール、不条理といった奥深い世界にはまっていきました。僕のバックボーンです。

異邦人/アルベール・カミュ

推薦したオーサー:齊藤颯人
主人公の一風変わった価値観は、作中で無数の非難に遭う。しかし、彼の価値観それ自体に、「常識」という角度から批判を加えるべきなのか。「ひとり」を好み、生きづらさを感じる方にはぜひ読んでほしい1冊です。

働かないって、ワクワクしない?/アーニー・J・ゼリンスキー

推薦したオーサー:小泉耕平
ほぼタイトルそのまんまの内容ですが、タイトルと表紙が秀逸すぎでした。自分の人生、当初はバリバリ働いて仕事にやりがいを見出したいという路線で生きていたんですが、このタイトルに吸い寄せられたあたりからどうも価値観が変わってきていたように感じます。

中銀カプセルスタイル/中銀カプセルタワービル 保存再生プロジェクト編

推薦したオーサー:オオスキトモコ
10㎡のカプセル(部屋)が140個取り付けられるという形で作られている「中銀カプセルタワービル」の一部屋を、買ったり借りたりしている人の部屋と住人を紹介した写真集。「ひとり部屋」のご参考に。

幼な子の聖戦/木村友祐

推薦したオーサー:和田靜香
ド太い芯のある圧倒的な言葉の力で小説という架空の世界を旅させてくれながら、現実の社会の問題をありありと浮き彫りにして、ああ、そうだそうだと頷かさせられ、読み終わった後も深く考えさせられる。ものすごい迫力ある小説。

愛と家族を探して/佐々木ののか

推薦したオーサー:池田園子
もし今、愛とか家族に何らかのモヤモヤを抱えているのなら、それがスッと晴れていくような、現実に存在する物語たちが収録されています。家族の「定義」は自分で考えればいい。そう思えるはずです。

全店舗閉店して会社を清算することにしました/福井寿和

推薦したオーサー:吉村智樹
5店舗もの人気カフェを営んでいた著者がコロナの影響で全店閉店を決意せざるをえず、最後は「ひとり」なってしまうという背筋も凍る実話を基にしたビジネス書。しかもこれ、当たり前ですが2020年の話なんですよ! 誰しも明日にもあり得る話なのです。


反穀物の人類史/ジェームス・C・スコット

推薦したオーサー:道畑富美
「狩猟から農業へ、そして定住へと、、今までずーーと常識であったことを覆してくれた衝撃。住まいを定着させるから、やるべきことも多くなる。働くこと、生きることを気づかせてくれた。物の見方、ひとつに縛られたらダメだな~と改めて思います。

第1弾はここまで。続きの第2弾は、以下のページでご覧ください。


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