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#01 心のものさしを一本化しよう

記事をお読みくださった方、❤(スキ)をしてくださった方、さらには、フォローまでしてくださった方、どうもありがとうございます。
心から嬉しかったです。
noteって、優しく励まされますね。

これから、週一度エッセイを書いていこうと思っています。
よろしくお願いします。

タイトルは「モテ楽日和」。

なんてお読みになりましたか。

モテたの(しい)ビヨリ。
モテラクビヨリ。

もちろん、お好きに呼んでください。
意味は2つあります。

・楽しくモテる
・楽(ラク)してモテる

私は、数多くのモテ本を出してきました。
数年前には、

「もういい加減、タイトルに“モテ”って、付けるのはやめようよ」
「またぁ? って感じがする」
「逆にモテないがする」
「いやいや、モテは永遠のテーマだよ」

なんて編集会議で言い合って、タイトルに“モテ”を使わないようにしたこともありました。
ところが、昨今、モテることそのものの意味が変化してきているように思います
時代に沿った新しいモテ方がある。
ひと言でいうならば、“モテ”にはもれなく“信頼感”がセットになった

まず、人としてどうか? を用心して見抜きにくるようになったのです。
危ないもの、面倒くさそうなものには、関わりたくない。
安心、安全な暮らしを守りたい。

人々が疑心暗鬼にかられるようになった背景には、いろいろなことが考えられます。
その一つには、芸能人の図々しいほどのドロ沼不倫問題もあるのかもしれません。
平成も終わろうとしているというのに、今更ながら昭和っぽいことをしている人たちが結構たくさんいるんですよね。
電車の中吊りや、テレビのワイドショーも、ちら見程度しかしていないのに、嫌悪感は確実に広がるのです。

男の浮気は永遠なのだろうけれど、「今時、不倫に溺れているオンナたちがこんなにもいたんだ!」というもの哀しさがある。
キョンキョンまでもがねえ……。

また、社会の裏側も、ずいぶんと表沙汰になりました。
東京医科大の不正入試。
かつて有力者がお金を積んで医学部にバカ息子を入学させるのは当たり前のようにあったことですが、「いまもそれがあったのか!」という感じです。
さらに、日大のラグビー部、相撲界、体操界と、思わず見入り、考えさせられる報道が日々押し寄せました。

暴力や不正はいけないことだけれど、内部告発をして何でも明るみにしてしまう人たちがいる。
それは勇気ではなく、不安の力がそうさせたのかもしれません

また、誰もが人ごとでなく、常に恐怖を感じるようになったことに、自然の脅威がありますね。

世の中、何が起こるかわからない。
みんな、裏で何をしているかわからない。

いつの時代も悪はいるし、困難は付きものですが、ビジネスと社交と恋愛と友好、分け隔てている場合ではなくなった
これ以上の不安を招かぬように、“賢く、しなやかに生きていく”ことをテーマにすると、心のものさしを一本化した方が計りやすく、見やすく、分かりやすい

私の著書には、とにかく異性からモテることを目的に絞った内容のものも多くあります。
「こんなことをすると、オンナはコロッとイっちゃうよ」という、ゲームを攻略するような恋愛術。
それはそれで普遍的なニーズがあるわけですが、一方では、恋愛においても、長年寄り添っていけるパートナー的な安定感、誠実さや安心を、マストと考える人が多くなったのではないでしょうか。
好き勝手している人たちがこれだけいると知れば、ますます無駄な時間を費やしたくないと、心も固まる。

信頼関係に貪欲になるというのは、自然な流れかも知れません。

すると、行動にも変化が起きる。
目の前にした相手に、“コイツは敵か味方か”という視線を向けるようになってしまう。
正確に言うと、やがて、敵になる可能性があるか否か。
味方になる可能性があるか否か。
友達や恋人、そもそも知人となるためにも、ここを突破しないと始まらない。
よって、心の間口をウンと狭く構える人が多くなった気がします。

疑いの眼を持つ者同士がコミュニケーションしていくって、とっても時間がかかりますよ。

その時間を割けずに、パスしてしまうことだってあるでしょう。
心残りもある。
自分の目を疑うことも出てくる。

こんなふうに言う私も、もともとコミュニケーションは苦手でした。
やはり、人を受け入れるのに「勇気」が必要だった頃があった。
「土足で入ってこられたらどうしよう」って、つい考えてしまうのです(実際そういう目にはたくさんあっているのでね)。

逆に、相手の心に入っていくことにも躊躇するようになります。
つい関わらないことを安全圏にしてしまうのですね。
お互い様かも知れません。
もれなく孤独が待っているわけですが、人間は考える生き物です。

世の中、人間同士の関わりで成り立っているわけだし、いまや、幼稚園、小学校の入試にも、コミュニケーション能力が試される内容が織り込まれているというのに(そんな低年齢でジャッジできるのか?)、こんなことで良いのか? と悩み始めます。

私は日々、心のなかで葛藤してきました。

「人付き合いが苦手なんて良くないよね」
「チャンスだって逃してしまう」
「コミュニケーションの達人になれば、すべてがうまくいく気がする」
「やっぱりさみしい」
「何とかしなきゃ」

VS

「自分の心には嘘はつけないしなぁ」
「苦手なものは苦手」
「がんばり過ぎてもパンクしてしまうのでは」
「人を心から信用するなんて、危ないし、結局できない気がする」
「そんなこんなで面倒くさい」

とね。
けれど、人間は良い方向に向かっていこうとする生き物。

「このままじゃダメだ」
「より良く生きたい」

向上心があるはずなんです。

悩んでいないで、考えよう。
考えが浮かんだら、実践してみるのだ。

私は、自分の心をなるべく脅かさないようにしながら、多くの人とコミュニケーションをはかっていく方法を考えるようになりました。
怖くなるのは、きっと、自分になかに、守りたいものがあるからです。
勇気を振り絞るのではなく、そんな部分は大切にしてあげる。
不器用な自分を認めてあげる。

そんなふうに考えたら、うまくいったのでした。

この続きは、次回。
コミュニケーションの入り口となる、心を開き開かせるポイントを書かせていただきます。
「相手に、素早く、味方になり得そうな人と思わせる方法」
とでも言いましょうか。

難しいことは言いません。
実践できないことは書きません。

・楽しくモテる
・楽してモテる

いつだって、これが、基本です。

エッセイ「モテ楽日和」は週末更新になります。
また皆さまにのぞいていただけることを願っています❤


【プロフィール】
檀 れみ(だん・れみ)
東京都出身。OL、ライター、銀座高級クラブホステスを経て作家に転身。独自の語り口と鋭い洞察力で人気。
著書『こんな男に女は惚れる 大人の口説きの作法』(講談社)、『結果を出す人の「飲み方」の流儀69』(日本実業出版社)など。電子書籍『モテるひと言 女性に好かれる38のコツ』『女の仕掛け 男に好かれる賢女のルール26』『男心の掌握術 男を動かす女の駆け引き29』『育児モテ! 妻に感謝される、デキる男のサポート術20』『売れっ娘ホステスのダイエット泣き笑い物語 しくじって行きついた(秘)やせルール20』『銀ホス直伝 口説きのマナー25』『夜の女の恋愛「裏話」』『紳士のルールズ モテる男の口説きのポイント73』『幸運をはこぶお陰さま 人生を変える幸せの法則51』『好かれて幸せになる生き方 イイ男、イイ女に学ぶ、可愛がられるモテ法則44』『一生モノのモテ理論 理想の女性を射止めるテッパン法則 31のルールとタブー』など。

ツイッター https://twitter.com/danremiremi

【著書】
『結果を出す人の「飲み方」の流儀69』
https://amzn.to/2LVpmuY
『こんな男に女は惚れる 大人の口説きの作法』
https://amzn.to/2CsosGC
『一生モノのモテ理論』
https://amzn.to/2LZTGV5
『モテるひと言』
https://amzn.to/2wN4qAW
『紳士のルールズ』
https://amzn.to/2wJrr7P

その他、著書多数。以下よりご覧ください。
https://amzn.to/2M1AcQ6

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