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55歳 バツ2男の糸の輝き

今日も近くのスーパーへ買い物に行った以外は
部屋に籠って刺繍三昧・・・

一縫い、一縫いを丁寧に・・・

布に針を通し
布と糸が、こすれる音がたまらない

なんとも言えない、このいい音・・・
わかるかな~

この、音の心地の良さが、私にとっての
刺繍の魅力の一つでもある

もし隣に誰かが居るとしたら
「ちょっと静かにして、一緒に聞いてみて・・・
   どお?・・・この音いいでしょ?」
なんて、言ってしまうほど、私にとっては
いい音なのです・・・

そして、ど素人ながら 見よう見まねの自己流でやってきた刺繍

基本的なことも知らないし
専門用語も知らない
縫い方の名前すら知らない
糸の種類も何もわからない

全て、自分で縫っていきながら、試行錯誤して考えながら縫ってきた

何モノにも囚われることなく、自由に 我がままに 刺繍してきた

下手クソであるが故に

「丁寧に、美しく・・・」をモットーとして
常に心掛けて、縫ってきた

そのなかで、判ってきたことがある

それは・・・糸には輝く角度がある

とても綺麗に輝く角度がある・・・


私にとっての刺繍の魅力は、糸の輝きを
自由に最大限に表現した美しさ だと思っている

刺繍をやっている人にとっては、当たり前のことなのかもしれない
でも、私は知らない

・・・だとしたら笑われるかもしれないが

判ったからと言って、いつもその角度を見いだせているワケでもない

なので常に糸の輝く角度を見つけながら、縫っている

変なヤツだと思われるかもしれないが・・・

糸と会話しながら刺繍している・・・・


糸に表と裏があるわけではない・・・
細い普通の1本の糸

しかし、どの糸にも輝く顔が必ずある!


私の、こだわりは、1本縫い・・・
針穴に糸を一本だけ通して縫う

普通は2本縫い、3本縫いだと思う・・・

(なので私の刺繍は、なかなか進まない、かなり時間がかかります)

私の、経験で導きだした結論なので、勝手な思いでしかないのだが
1本縫いが、糸の輝きを一番、際立たせることができる・・・

一番、美しい糸の表情を引き出して、表現できる

縫った後、光にかざして 色々な角度から眺めてみる

上手く、糸の輝く表情を見つけて、縫いまとめた1本縫いは
糸の輝きが違う・・・
その1ブロックだけでも、うまく刺繍できた時はニヤケ顔がとまらない
(キモイ~)

輝く角度が見つけられずに縫ってしまうと
刺繍自体はうまく縫えたとしても、何か暗い表情に見えてしまう
もちろん、縫っている時は、これだっと思って縫っている
でも縫い終わって,見てみると
ん~あまり輝いていないな~・・・って感じだ


まだ・・・常に糸の輝く角度を見つけて、表現するに至っていない
修行が足りないンだと思っている

さらに、それを最低3回は、再度重ね縫いをして厚みを増す

すると、絵とは違う、輝く糸の厚みで、立体的に仕上がり
より手触りの感じられる、温かみのある、美しさのある

刺繍と言う作品を感じてもらうことができる

と、私なりに思いながら・・・

その思いに近づけるように縫っている


糸の輝きは、あくまでも私の勝手な思い込みで
   気のせいかもしれません


でも・・・まあ~想うことは、私の自由でありますから
気のせいであったとしても、それを信じて縫っていくだけであります

これが、私の楽しみであり、喜びであります・・・


明日も、55歳ニートは引きこもって、楽しく、愉快に刺繍します


福「一流とは、誰よりも失敗し、誰よりも学んだ人・・・ってよ
      気のすむまでやりな・・・俺は寝る」


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