見出し画像

商品開発担当に聞いた、壁を壊さない断熱リフォームの新たな当たり前【断熱先生のダンネツノートvol.21】

みなさんこんにちは。寒い。寒い日が続いていますね。

このあいだ、noteの特集で「今年、買ってよかったもの」をみかけました。今年は夏が暑かったこともあり、かつてなく断熱や遮熱が注目されたように思います。それでも、買ってよかったものに、内窓やシェードはまだまだ見当たらず……。来年は、「買ってよかったもの」に、「断熱リフォーム」や「内窓」が入るといいなあ、なんてひとりで思い描いています。

今回は、インタビュー企画「わたしのダンネツストーリー」として、『もっと断熱リフォームを知ってほしい!』と願う、商品開発担当者の声をお届けします。


日本の住まいの9割が抱える断熱の課題にどう答えるか、からスタートした商品開発

みなさんこんにちは。LIXIL ZEH推進事業部・ZEH推進商品開発部の市川啓介といいます。

今、日本にはストック住宅が約6,200万棟ありますが、その約9割が現在の断熱性能基準を満たしていません。カーボンニュートラルを実現するためには、新築住宅の高断熱化を進めるのはもちろんなのですが、いまあるストック住宅の高断熱化も急務だと捉えて、LIXILでは、ストック住宅の断熱性能を高める、「まるごと断熱リフォーム」「スーパーウォール工法リフォーム」を開発しました。

これにより、今ある住まいをHEAT 20 G2レベルの高い断熱性能にリフォームすることができます。いずれも一棟まるごと、断熱改修できる商品です。この商品はハード面の開発だけでなく、ソフトの開発や知っていただくための普及支援策にも力を入れています。


どうすれば、壁を壊さずに「断熱性能のチェック」と「性能を向上させるリフォーム」が出来るかを考案

ストック住宅の高断熱化の課題として、【課題①:断熱リフォームの必要性や効果がわかりにくい】【課題②:断熱リフォームは大掛かり。解体を伴い、手間や費用の負担が大きい】という2点があります。

私たちはこの課題を解決するために、既存の外装材を壊さないで断熱改修できる技術を構築しました。それが、「まるごと断熱リフォーム」や「スーパーウォール工法リフォーム」なんです。

その他にも、断熱改修の必要性や効果を知るという意味で、リフォーム前に今の住まいの“断熱性能を見える化”するということもとても大切だと思っています。

そこで、壁を壊さずに断熱性能を数値化できる「お住まい断熱診断」という測定サービスを展開しています。壁の内側の断熱材ってどうなっているかを知る機会ってそうないですよね。この診断は、赤外線カメラを使うことで、壁の内側の断熱材の状態を確認することができるというものになります。

個人的には、断熱性能によってどれだけ違いがあるのかを同時に比較体感していただくのが、一番断熱の効果を実感いただけるんじゃないかなと思っています。

古溝さん・・・もとい、断熱先生がいる「住まいStudio」とあわせて活用いただくことで、断熱リフォームの効果、必要性を体感していただけるようになっていると思います。

「住まいStudio」は、「昭和55年基準の住宅」「現代の断熱基準の住宅」「おすすめのHEAT20 G2レベルの住宅」の3つの断熱性能の違いを体感できるショールームです。現在、東京と大阪にありますが、大阪には、今回の工法で改修した「断熱リフォームの部屋」についても体感できます。この部屋で実際にどのくらいの性能差があるか、みなさんの肌で感じていただくことができます。

今まで、「断熱リフォーム」は、住まいがどれくらい快適になるか、説明がとても難しかったんですね。ですので、なかなか理解されにくかった側面もあると思います。「住まいStudio」に足を運んでいただくことで、「今の住まいがどれくらい快適になるのかわかった」「これなら断熱リフォームしたい」という声を頂いています。


「断熱リフォーム」が当たり前になるように、これからも全力で取り組んでいきたい

住まいには見た目を綺麗にするリフォームの他に、断熱性や耐久性、耐震性など、さまざまな住宅性能を改善する性能改善リフォームがあります。今までは、新築住宅か中古住宅といった選択肢しかありませんでしたが、今後、住まいの選択肢として「性能改善リフォーム」があることを、より多くの人に知っていただきたいと思っています。

2050年までにカーボンニュートラルを実現するには、既存住宅の断熱リフォームが必要不可欠です。この断熱リフォームを普及させるために、今、何が必要なのかを考えていて、これからも新たな施策や商品を企画、展開していきたいと思います。

省エネリフォームで幸せに。断熱リフォームが当たり前になるようにこれからも全力で取り組んでいきたいです。

ありがとうございました!


【断熱先生の編集後記】年末年始にご実家の寒さが気になったあなたにこそ、断熱リフォームを知ってほしい!

みなさま、いかがだったでしょうか。今回はインタビュー形式で、断熱リフォームの商品開発担当者の声をお届けしました。

年末年始に帰省で実家や祖父母の住まいで過ごした際に「あれ、こんなにこの家って寒かったっけ?」と思った人もいらっしゃるかもしれません。寒さは高齢者の健康にとっても大きく影響することがわかっています。今ある住まいであたたかく健康に暮らすためにも、「断熱リフォーム」という選択肢があることを知ってほしいなと思います。

また、今回のようなインタビューを「わたしのダンネツストーリー」として、シリーズ企画としてやっていきたいと考えています。もし良かったらフォロー&また読んでいただけたら嬉しいです!

Copyright © LIXIL Corporation. All Rights Reserved.
***
LIXILの断熱リフォーム 
LIXIL 住まいStudio公式HP 
公式Twitter 
「LIXIL × SDGs NEXT STAGE」公式Instagram 
***
<報道関係の方へ>
「断熱先生」古溝洋明および「住まいStudio」等への取材も受け付けております。
ご希望の方は恐れ入りますがnoteクリエイターページ内のお問合せよりご連絡をいただけますと幸いです。