新しいヒロイン像が見えた「恋マジ」初回感想文

昨日からスタートしたフジテレビ系列月曜２２時放送の「恋なんて、本気でやってどうするの？」

主演の広瀬アリスの演技を見たのは初めてだったのですが、すごく新しさと勢いを感じました。今のりにのっている女優さん。華があって美しいです。

このドラマSixTONESの松村北斗が出演ということで、はじまる前からまだかまだかと楽しみにしていました。

少し長くなりましたが、初回の感想文をのせていきたいと思います。

物語のあらすじ

広瀬アリスと松村北斗、西野七瀬と藤木直人、飯豊まりえと岡山天音の6人がそれぞれの恋模様を繰り広げる群像ラブストーリー。

27歳にして恋愛経験ゼロ、それでも「恋なんて、人生のムダ！」と宣言する恋愛不要女子・桜沢純（広瀬アリス）、“来る者拒まず去る者追わず”の危険なイケメン・長峰柊磨（松村北斗）をはじめ、それぞれ悩みや秘密を抱える6人が、人生最大の“本気の恋”に落ちていく姿を描く

気の強いヒロインが物語を引っ張っていく

女性の社会進出化で、働く女性を主人公にしたドラマが増えるなか、女性が社会で生きていくには男性のように強くなければいけないのかな？と思うことがよくありました。そんな中で、広瀬アリスは女性が女性らしさを保ったまま社会で活躍していくのに成功しているひとりのように感じます。
彼女は女性特有の感情の起伏や気の強さをプラスに働かせて役に投影しています。そんな彼女の荒々しさと真っ直ぐ通った芯のようなものに引っ張られてドラマも進んでいく気がしています。

登場人物それぞれに合わせた役どころ

今回はオリジナル脚本ということで、初回を見た感じではストーリーありきと言うよりは演者の個性に寄せてキャラクターを作っていっている感じがしました。それぞれのキャラクターがより自然で無理して演じていない感じが見ていて好感が持てます。
いっぽうで、キャラクター像は出来上がっているけれど、先のストーリー構成がどこまで仕上がっているのか見ていてヒヤヒヤする場面があったので、３話過ぎたあたりから減速しないか心配ではあります。
演者同士の化学反応でどんどん物語もヒートアップしてくれば、面白い展開が期待できそうです。

松村北斗の演技と役どころ

ほっくんの演技を見たのもはじめてだったのですが、思っていたのと感じが違いました。SixTONESではイメージ像を作り上げてそこに自分を憑依させているような、スイッチが入ると我を忘れて夢中でパフォーマンスしている印象を持っていました。
なので、役者もロジカルにとことん作り込んで最終的に憑依させて別人になるようなことを予想していたのですが、全然違っていました。
実際の所は分かりませんが、現場と相談しながら周りの意見を取り入れて、コミュニケーションを取りながらその都度必要な要素を出している気がします。
SixTONESでは前へ前へという感じですが、役者では一歩引いて全体を見ながらしている様子でした。
役者のときはチャンネルが変わると話していたので、ここに書いたことは当たってないかもしれませんが、明らかに表現の仕方が違うことは分かりました。

役どころについては、事前情報で「女性にだらしがない」という軟派な人物を予想していたのですが、ほっくんのキャラに合わせてだんだんそうなっていったのか、紳士的な遊び人というか（笑）
女性に対してのサービス精神が旺盛なだけで、モテたいとか、口説きたいとか単なる浮ついた気持ちだけで行動している感じはしませんでした。そのキャラクターも今までになくて面白かったです。
誰とでも肌を重ねるという点では、やっぱりだらしがないのかもしれませんが、清潔感のある硬派なチャラ男っていうややこしい役でしたね。

印象に残ったシーン

１話のラストが良かったです「泣く女が嫌い」という主人公が最終的に男性の胸で号泣するのですが、そこまでのやりとりがこちらまで心を揺さぶられ
ました。

〈こんなシーン〉
失恋して立ち寄ったお店で一度は北斗からなぐさめられ、胸を貸されたアリスだったが、ある一言に激怒して店を出る。その後、やり場のない感情を抱えたまま、道端で転倒。そこに再び北斗が登場。今度は自分から胸に飛び込み嗚咽するアリス。なんとも言えない表情の北斗。

物語の設定上、恋愛経験は北斗のほうが圧倒的に上なはずなのに、経験ゼロのアリスに翻弄されているところが面白かったです。今後もアリスが主導権を握り感情の起伏を表しながら物語をかき回していくのかなと思うと楽しみです。

SixTONESファンへのサプライズ

事前情報では主題歌はあいみょんだとあり、SixTONESではないのかと落胆していたのですが、なんと物語の終盤にSixTONESの歌声が聞こえてきました。どうやら挿入歌として新曲が起用されているようで、これにはファンがtwitter上でわいていました。SixTONESを好きになったばかりですが、なかなか粋なことをしてくれるなとニヤニヤしています。

まとめ

物語はまだまだはじまったばかり。１話目では、広瀬アリスの恋愛にスポットが当てられましたが、６人の群像ラブストーリーということで今後ほかの登場人物の恋愛模様もどう展開されていくのか見ものです。
毎週ほっくんの笑顔に癒やされながら、アリスの感情の起伏に気持ちを重ねて、爽やかな週の始まりを過ごしたいなと思います。

☆ここまで読んでいただきありがとうございます☆