大人の世界は優しいのかもしれない。

学生の頃は友達とどれだけ腹を割って話せるかとか、
深い仲になれるかに重きを置いてきました。

そうやって、気持ちを伝え合ったり、一緒に乗り越えたり、
時に傷ついたりしながら、自分を知って、他人を知って、
その延長上で自分の家族を築くことが出来たように思います。

家族が出来たら、今までとはまた違った人間関係があって。
父以外で男の人とこんなにずっと過ごすことなんてなかったし、
男女の考え方やつくりの違いに圧倒されて新しく学ぶことや感じること、壁にぶち当たることがあります。

友達とも、今までは同じような環境で同じようなタイミングで
似た課題を乗り越えてきたのが、それぞれ別々の問題を抱えるようになりました。

そんな中で、大人には大人の人付き合いがあって、それをどこかで恐れていました。でも、最近踏み出し始めたら、大人の世界って思っていたよりずっと優しいのかも知れないと思いました。

学生の時って、みんな感情をコントロールできなかったり、経験も未熟だったりするので問題が起きても上手く対処できなかったりします。

それが、大人になってくると様々な経験を積んで、他人との距離のとり方や接し方、自分との付き合い方も分かってくるので、トラブルを回避しやすいなと思いました。

また職場や園で見習いたい素敵な年上女性に出会う機会があり、年を重ねた女性に対して憧れを抱くようになりました。

子どもの頃は表面的な付き合いは、どこか寂しくって、大人は孤独なんだろうなって思っていました。

実際に、大人は子どもより孤独だと思う。
けれど、それぞれが沢山の経験を積んできた分、何かあった時それらを持ち寄り大きな力に変えていくことができます。

今のわたしは人付き合いを分けるようになりました。人と関わる中で、この人だったら一緒にいても大丈夫と思える人には自己開示して、さりげなく近寄り、この人はちょっと警戒したほうが良いなと思う人は何気なく避ける。

昔からやっていたのかもしれないけれど、それを意識してするようになりました。

自分はこういう人間だから、こういうタイプの人といると傷ついたり疲れてしまったことがあったから、極力そういう人がいるところは避けて、自分がよりリラックスできる環境を探していく。

そうやっていくと、昔に比べて住む世界が優しくなりました。

大人になるのも悪くない。
大人の世界も良いものだな、なんて思うのでした。