見出し画像

アラブ産のパスタ

結婚すると、どの夫婦でも各家庭における食文化のちがいに直面するとおもう。うちもそうで、原産地や添加物を気にする家でそだったわたしと、そういうものに無頓着で安く便利な食品を摂取してきた夫とは食文化がまったく異なっていた。

幸いにも、わたしたちは味の好みが似ていて夫は食べ物へのこだわりもなかったため対立せずやっている。

ただ、わたしは夫が安いからと買ってくる業務用スーパーの外国産(特に中国産)の食べ物にはじめのほう抵抗があった。

しかし、一度食べて大丈夫であると外国産に対しての抵抗感はへっていった。

特にパスタは、「元々海外の食べ物だからそっちの方が安くておいしいんだよ」と教えられ食べるとほんとうにそうで、積極的に安い海外産を買っていた。

ある時、パスタをゆでようとしたら6分~8分と表記されていた。「2分の振り幅があるところが外国らしいなぁ、どこの国のものだろう?」と思ったら、アラブ産だった。

それまで食べていたパスタはヨーロッパ産のものだと思い込んでいたから、なんだかちょっと怖かった。


わたしの家は海外に疎かった。こんな考えは古くてよくないのだと思うけれど、外国はよく分からない怖いところで日本が一番だという考えの元そだった。

だから、余計に中国よりよく知らないアラブ産のものは怖いと思った。


そこで夫にアラブ産以外の外国のパスタを買ってくるよう頼んだのだが、これが意外とないらしい。

特に今コロナの影響でパスタ自体が品薄なようで、いくつかスーパーを回ったが日本産のものしかなかったそうだ。

外国産のものはアラブ産のものしかなかったとのこと。今まで知らなかっただけでアラブ産のパスタは有名なのかもしれない。


最終的に、ひさしぶりに日本産のパスタを使うことになったのだが一食分を束ねている紙にわざわざゆで時間を表記してくれている親切さに触れて、安心した。


外国産は確かにおいしいし、経済的にもいいのかもしれないが、日本産には安心感がある。一度は、夫の考えに納得していたものの長年しみついた食文化はなかなか抜けないものだなぁと実感した。

ここまで読んでいただきありがとうございます✨感想などコメントもらえると嬉しいです❗️サポートをして頂けたらとても励みになります(*^^*)よろしくお願いします♪