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【本】山崎ナオコーラ著「私の中の男の子」を読んで男女を超えた繋がりについて考える。
山崎ナオコーラさんの
「私の中の男の子」を読みました📕
最近グラビティをしていて、
男女を超えた繋がりってないのかなぁ
と考えたりしました。
あと、自分の中に男のような部分が昔からあると感じていて、それについて深く考えてみたくてこの本を手に取りました。
本の内容は、大学生の作家がデビューしてから女流作家として女性のレッテルを貼られることに違和感を抱くという内容でした。
自分は女性というカテゴリーから外れたところで社会から評価されたいと思うけれど、自分の中には女性的な側面があり、男性に依存してしまうところもある。
その狭間で葛藤する様子が描かれていました。
読む前に想像していたお話はトランスジェンダーだと思っていたので、そこは少し違っていましたが、社会の中で女性がもがき男性から自立していく様子が書かれていて夢中で読みました。
特に共感した一文です。
雪村は紺野になりたい。
自分にとって紺野は対象としての異性というよりは、自分が異性として生まれ直すことができたとしたら、こういうふうになれたらい
いな、という像だった。
簡単に言うと、自己愛の延長だった。
テレビで好きな芸能人ができた時に抱く感情はこれに近いなと感じます。
付き合いたい!より、こうなりたい!みたいな異性としての憧れのような。
他にもこころに響いた言葉がたくさんあって。
女の子は、彼女になる以外で、男の子と仲良くなれないのかなって。じっくりとか、あっさりとか、関係の深さの話じゃなくて。ただ、友だちになれないのかなって
ナオコーラさんの書く文章は、どれも詩的で音の流れも美しくて素敵だなと思います。
作中に出てくる人物も愛嬌があってみんな魅力的。
性別を超えた関係だったり、愛情や繋がりはあると思わせてくれたし、女性だからと言って社会の中で怖気付くことはないと感じられた本でした。
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