もうすぐ旅立つあなたへ~四半世紀を超えても色あせない応援ソング2曲
さかのぼること四半世紀。
学生時代は英語が苦手だったのに、突然、語学留学を決意した私。
仕事で使えるようになりたいとか、英語を教える仕事につきたいとか、そういったお仕事系はいっさい考えず、単純に「外国人とコミュニケーションを取れるようになりたい」と思って。
留学期間は6か月。しばらく日本を留守にする私に、元同僚たちがカラオケで歌ってくれたのが、この2曲でした。
■小沢健二「ぼくらが旅に出る理由」
この曲が世に出たのは、1994年に発売されたアルバムでした。
その後、1996年にシングルとして発売され、フジテレビ系の『将太の寿司』というドラマの主題歌にもなっています。
ただ、私はドラマを見ていなかったので、この曲を聞くと思い出すのは、自分に向けて歌ってくれた元同僚の姿のみ。
まったりとした癒し系の小沢健二さんの歌声は、今の若い人たちにも心地よいのではないでしょうか。
■爆風スランプ「旅人よ~The Longest Journey」
この曲が発売されたのも1996年。
日本テレビ系の『進め!電波少年』の人気企画「猿岩石ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」の応援ソングとして作られました。
しかし、私はこの番組も見ていませんでした。この曲を聞くと思い出すのは、自分に向けて歌ってくれた元同僚の姿と、サンプラザ中野さんが音楽番組で歌っていた姿のみ。
■誰かにひとりに向けて歌うことの尊さ
私はライターの仕事をしています。でも、何を書いたらよいのかわからなくなることは、しょっちゅうありまして。
そんなときに思い出すのが「誰かひとりに向けて書いてみる」という言葉。
「たくさんの人に読んでもらいたい、共感してもらいたい」と思って気合いを入れて書いたときほど、残念ながら、たいして読まれなかったりするんですよね。
でも、たったひとりのために思いを込めて書いたものが、意外と読んでもらえたりする。
先日投稿したこちらの記事は、プロ野球好きの私が、ウグイス界のレジェンドと呼ばれる女性への思いを綴ったもの。
ライターでありながら、ライティングの基礎をたくさん無視し、それでもnote内で過去最高に読んでいただけた記事です(そもそもの投稿数が少ないのは内緒で)。
それと同じで、誰かひとりに向けて思いを込めて歌ったものは、やはり心に響くのだと思います。
私はこの2曲を、それまであまり聞いたことがありませんでした。
歌ってもらったことにすごく感動して、出発前にCDからカセットテープ(←時代)にダビングし、留学先へ持っていき、その後も何度も聞きました。
もうすぐ遠くへ行ってしまう人にはもちろん、物理的に遠くへ行くわけではないけれど、大きな挑戦をしようとしている人への応援ソングとしても素敵だと思います。
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