「男らしさ」「女らしさ」より、「自分らしさ」を大切に
\浜松ジェンダーラボ/①
浜松男女共同参画推進協会 理事 近藤佳美
[浜松百撰コラム] 2022年1月号掲載 (出所)浜松百撰
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「男の子はブルー、女の子ピンク」
「男は理系、女は文系」
「男は仕事、女は家庭」。
これらは社会が作り上げた男性像や女性像(ジェンダー)を表す言葉だ。
男の子はミニカーを、女の子はお人形をおもちゃとして渡され、社会が求める「男らしさ」「女らしさ」を刷りこまれていく。なかには自分が望んでいることも「男/女だから」からと自制することで、生き辛さを感じる人もいる。
ある日、「ジェンダー」という言葉に出会い、その生き辛さの原因が刷り込まれたジェンダーだとわかると、気持ちがスーっと楽になる。見えていた社会の景色が変わり、本当の自分を取り戻す。
男女共同参画事業に関わる中でそんな人を何度も見た。
私もそのひとりだ。
最近は「ジェンダー」という言葉もよく聞くようになった。自分自身の生き辛さの原因が「らしさ」に縛られていたことに気づく人も増えている。
同じ「らしさ」でも、次の世代には「自分らしさ」を大切にしてほしい。