トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.45
第45話「自分で確認。」
リョウ「今日はどうだった?なんか収穫あったか?」
ユウタ「。。。。」
リョウ「なかったんか。。残念やな。。」
ユウタ「い、いえ、メチャクチャありました!!。。」
リョウ「。。。」
ユウタ「あり過ぎてトレーナーやめようと思いました。。」
店長「おいおい、ナンダどうした?やめるとか言うなよ。」
リョウ「ナンでや?」
ユウタ「なんか恥ずかしくて。。」
リョウ「。。。」
ユウタ「オレ、リョウさんのレッスンが始まるまでナンか遊び半分つーか、見学のくせしてスゲー甘えた感じで参加してて。。」
リョウ「。。。」
ユウタ「けど、始まったらリョウさんもサトシさんもヤバいくらいシンケンでナンかついていけなくて。。」
店長「。。。」
ユウタ「2人とも真剣で。。気持ちの差が分かってきたら息苦しくなってきて。。」
店長「プレッシャーか。。」
ユウタ「はい、もうその後は何が何だかわからなくなって。。」
店長「ん〜、ソレってリョウくんが事前にやる事教えてなかったのがいけねんじゃねーか?急だったんだろ?」
リョウ「。。。」
ユウタ「あ、いや、ソレ、ナンか違うんです。ナンか。。」
ユウタは軽井沢から今まで7時間以上今日の事を考えている。
リョウ「。。。」
ユウタ「俺が確認しなかったのがダメなんです。。」
リョウ「。。。」
ユウタ「本当だったらクライアントさんの事やトレーニングメニューとか全部確認していれば、ここまでなんなかったと思うんです。。」
リョウ「。。。」
店長「なるほど。そうかもな。。」
ユウタ「。。。」
ユウタの言うことはモットもだった。実際のところ例えば上司と部下の関係なら上司が部下に指示するのは当たり前かもしれない。だが、リョウとユウタの場合は違う。
ユウタ「ただ、俺があまちゃんだっただけなんです。。」
リョウ「。。。」
店長「なるほどな。。」
ユウタ「しかも、迷惑までかけてしまって。。すみません。。。」
リョウ「。。。」
リョウ「ええって、確かにユウタくんのお陰で倍疲れたけどな。サトシさん追いかけてダッシュした時はホンマ死ぬか思ったわ。ハハハ!」
ユウタ「。。。」
リョウ「。。。」
リョウ「でもま、ユウタくんには良い経験になった言う事やな。良かったわ。」
ユウタ「。。。ソレから。。」
リョウ「。。。」
ユウタ「ランニングが終わった後のリョウさんのレッスン見させてもらいました。車の中で。。」
リョウ「んん。」
ユウタ「それで分かったんです。自分がどんだけ狭い中で仕事してたのが。。」
リョウ「。。」
ユウタ「なんて言うか。。トレーナーってジムでマシン教えて痩せさせるのが仕事。。みたいな。それだけしか俺考えてなかったのかも知んなくて。。」
リョウ「。。」
ユウタ「全然違くて。。」
リョウ「。。」
ユウタ「ジムで突っ立ってて、新規勧誘して、30分のレッスン買ってくれたら成功みたいに思ってて。。」
リョウ「。。」
ユウタ「肝心の中身が薄っぺらなのに。。」
リョウ「。。」
ユウタ「これじゃ、ダメだって。。何か思いました。。」
リョウ「。。。」
店長「。。。」
リョウ「サトシさん。すごかったやろ?」
ユウタ「。。。!!」
リョウ「サトシさんの事、教えたろか?」
ユウタ「!。。はい。。」
リョウ「俺がサトシさんに初めて会ったのはサトシさんの誕生会やった。仕事の関係で呼ばれてな。」
ユウタ「。。」
リョウ「あの人な、ゲーム会社の社長さんや。」
ユウタ「。。。」
リョウ「若くして起業してな。普通の人が一生かかっても稼げん金を1年足らずで作ったんやて。」
ユウタ「。。」
リョウ「20代の前半で成功してな。人生迷子になっとった。」
店長「すげーな。」
リョウ「そんで、体壊した。」
ユウタ「。。」
リョウ「身長170センチで体重100キロ超えてた。」
店長「ほえー、」
リョウ「酒に溺れて。。」
ユウタ「。。」
リョウ「会社もどんどんデカくなったらしくてな。プレッシャーも半端やない事になったんや。」
ユウタ「。。。」
リョウ「顔パンパンでな。目は血走っとった。」
ユウタ「。。」
リョウ「周りの大人は金の事しか言わんかったんや。サトシさんの身体の事なんか考えんねん。」
ユウタ「。。」
リョウ「俺はサトシさんに言うたんや。『あんたココで終わる人やない。』ってな。」
店長「。。」
リョウ「そんで説得したんや。『動け!』てな。」
ユウタ「。。」
リョウ「それが始まりや。」
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