見出し画像

トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.46

第46話「契約に至るまで。」

第1話はこちら

サトシとの契約までを話すリョウ。

リョウ「サトシさんの顔見て直ぐわかったわ。この人、助けを求めとるってな。」

店長「どの辺で?」

リョウ「目が弱い。もう限界っちゅう顔に見えたんです。」

店長「。。なるほど。」

リョウ「オレはサトシさんに酒を注ぎに行くフリをして、水を渡したんや。『酒やめー』言うてな。」

ユウタ「え、大丈夫でした??本人の誕生日会ですよね。」

リョウ「関係ないわ。オレはサトシさんの部下でも何でもない。」

ユウタ「まぁ。。」

リョウ「そんで横に座ってカウンセリング始めたんや。」

ユウタ「ええ!その場でですか?」

リョウ「そうや。」

店長「。。」

リョウ「眠れるか?歩いとるか?自然と触れ合っとるか?。。言うてな」

ユウタ「。。」

リョウ「そしたら、サトシさん喜んでな。」

リョウ「パーティの間中、健康の話したわ。」

ユウタ「。。」

リョウ「オレの質問一つ一つに真剣に答えてな。」

リョウ「ずっと聞いてもらいかった事なんや。」

リョウ「子供の時は大人が聞いてくれた事や。」

リョウ「当たり前の事なんや。」

ユウタ「。。」

リョウ「しばらく話してな、今度一緒に山へ行こう言う事になった。」

リョウ「それが初レッスンになったんや。」

ユウタ「え、昨日みたいな感じすか?」

リョウ「最初のサトシさんは1キロも走れんかったよ。ただ歩くだけや。歩く前は昨日と同じで中学生みたいに声出して準備運動するねん。いち!に!言うてな。」

ユウタ「。。」

リョウ「サトシさん、最初は息切らして大変やった。」

リョウ「せやけど、ええ笑顔して体動かすねん。気持ち良かったんやろな。」

店長「。。オレも動きてーな。。」

リョウ「それからオレはサトシさんに目標を提示した。」

ユウタ「!。。」

リョウ「1年で40kgの減量や。」

店長「おお!」

リョウ「その為にやる事を細かく指示した。」

ユウタ「あ、あの、すみません。。その時は既にトレーナーとして契約した後だったんですか?」

リョウ「山に行ったんは友人としてや。」

ユウタ「え、じゃいつから今の関係になったんですか?」

リョウ「んん、とりあえず最初の山の日は『友達としていつでも相談乗るからいつでも連絡くれー、また来月にでも山行こなー。』言うて別れたんや。」

ユウタ「。。」

リョウ「そしたら、次の日にサトシさんからラインが来た。」

ユウタ「。。」

リョウ「『昨日はありがとう。リョウさんのトレーニングを本格的に受けたいんだけどどうしたら良い?』みたいな内容やった。」

店長「ほー!」

リョウ「オレはサトシさんに『トレーナー』やなくてサトシさんの会社の『コンサルタント』として契約させてくれって提案したんや。」

ユウタ「??どう言う事ですか?」

リョウ「オレの覚悟や。サトシさんの力になるっちゅうな。」

ユウタ「え?ますますわかんないんですけど。。」

リョウ「つまりオレの仕事の領域を広げたんや。サトシさんが健康になるだけやない。サトシさんの目標も一緒に背負わせてもらったんや。」

ユウタ「うーん、わかったような。。」

店長「トレーナーとコンサルタントじゃ、どっちが金かかるんだ?依頼するとしたら?」

リョウ「そりゃ比較にならんくらいコンサルタントの方が高いですよ。桁が違いますわ。」

店長「ん?ソレじゃリョウくんの年間契約の料金って安すぎるって事か?」

リョウ「いやまぁソレは話が別ですわ。仕事の内容が全然違うし、オレは妥当な金額やと思っとる。」

リョウ「あと実はサトシさんには仕事の面で個人的に世話にもなっとるんです。」

ユウタ「えっ、何ですかソレ?投資してもらってるとか?」

リョウ「まぁ、その辺は長くなるからいつかまた話すわ。」

リョウ「そんなわけでお互いに契約書を交わして、めでたく今に至るわけや。」

ユウタ「なるほど。。」

つづく・47話へ

健康業界での集客方法やステップアップのノウハウをFBグループにまとめてあります。ユニットに分けて公開しているので、順番通りに読んでもらえれば再現性も高い内容になっています。完全無料です。是非お役立てください。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?