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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲|好きなものを語りたい#2
懐かしいは、心地いい。
ストレスが溜まったら泣ける映画を見るに限る。
ということで、先日「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」を見ました。
もう10回目ぐらいです。
感想といえばいくらでもあるのですが、
今回は見て感じたことだけを書きます。
※20年前の作品ですが、作品内容を含むので、一応ネタバレ注意です。
あらすじ
ある日、春日部で突然「20世紀博」というテーマパークが開催された。
昔のテレビ番組や映画、暮らしなどを再現し、懐かしい世界にひたれる遊園地に大人たちは大喜び。でも、しんのすけをはじめとする子供たちには、ちっとも面白くない。毎日のように夢中になって遊びに行く大人たち…。
そのうちにひろしは会社に行かなくなり、みさえは家事をやめ、しんのすけがひまわりの面倒をみる始末。実はこれは、“ケンちゃんチャコちゃん”をリーダーとするグループの、大人だけの楽しい世界を作って時間を止めてしまう、恐るべき“オトナ”帝国化計画だった!
やがて大人たちは、「20世紀博」に行ったきり、帰ってこなくなってしまう。このままでは未来がなくなってしまう!そこで、しんのすけら“かすかべ防衛隊”のメンバーはオトナたちを取り戻すために、「20世紀博」へ乗り込んでいくことにする。しかし、そこにはもうすっかり子供に戻ってしまった親たちが楽しそうに遊んでいた。
果たして“かすかべ防衛隊”は “ケンちゃんチャコちゃん”に勝てるのか!?
そして、しんのすけはオトナたちを今の世界に取り戻し、未来を守ることができるのか!?
こちらは、クレヨンしんちゃんの映画の中でも人気の高い作品です。
私は、子供の頃にビデオで見たのが最初だったので、
30代40代の人は、懐かしいと思う人がいるんじゃないかなと思います。
有名な作品なので、細かいストーリーは割愛。
まだ見てない方は、90分ぐらいでとても見やすいので、ぜひ!
同じ作品を見ていても、
その時の自分の感情や状況によって、印象に残るシーンやセリフは変わるもの。
今回のキーワードは「懐かしい」と「後悔」でした。
懐かしいは大人だけのもの
「懐かしいって、そんなにいいものなのかな?」
OP後のシーンで風間君が言ったセリフです。
シンプルな言葉ですね。
そうだよなー。
5歳の子供が「これ1歳の時、流行ってたよね。懐かしい~」とか言い出したら、怖い。
「懐かしい」には魔力がある。
最近、80年代の歌謡曲がはやったり、リバイバルやリメイクというのがブームになっています。
昔夢中になっていたものについて話すのってめっちゃ楽しい。
今ならわかるセリフやシーンの意味など、
大人になったからこその新たな発見とかもあります。
昔のアニメのOPとか見ると泣けてくる…。歳をとったんだなー。
甘味を味わう反面、毒にもなりうる。
懐かしい懐かしいときゃっきゃっしている時って、大抵現在から目を背けている。
過去のことって美化されるから、眺めてるの楽しいし。
そういう思いもちょっとある。
あくまで、自分はですが、
懐かしさを求めている時は、何かから逃げたいと思っている時だったりします。(あと元気ない時)
過去のことに思いをはせている時間は、沼。
とてもぬるくて心地いいけど、とどまるか沈んでいくだけだから、
きりのいいところで抜け出さないとな、と。
あと、歳をとってきたからか、
最近、若い子に「○○知ってる?」とジェネギャ会話をしかけるときがあります。
これは、止めたい。
○○を知ってる人は、「○○知らない?昔こういうのがあって~」→「わかるそれ」→「懐かしい!」になるけど、
知らない人からすると、まったく面白くない。
会話の仕方によるかと思いますが、
自分が逆の立場なら面白くないこともあるだろうし、気をつけようと思いました…。
作中の「後悔」
有名なヒロシの回想の始まりのカット。
万博で月の石を見れなくて、両親に駄々をこねる幼いヒロシ。
この後、しんちゃんが靴のにおいでヒロシの目を覚まします。
においのテーマ性がすごくいいです。
大人が過去に執着する理由のひとつに「後悔」が挙げられているのかなと思いました。
万博には夢があって、ヒロシも月の石を見るという夢があった。
それを見れなかった後悔。
時がたって忘れていても、ふとあの時見ておけば…と思い返すこともあるんじゃないでしょうか。
その後悔がなくなるチャンスがくれば、過去に思いを馳せることに夢中になり戻りたいとも思ってしまうんじゃないでしょうか。
懐かしいと後悔は似ているんですね。
尺の都合とかクレヨンしんちゃんの作品であるという都合とかで、
ケンとチャコの過去の話は、あまり語られなかったと思うのですが…。
過去に戻りたいのは後悔があるから。
ヒロシは後悔を抱えつつも、家族をもつ責任を感じつつも、家族と未来を生きることを選んだ。
ヒロシが、ケンに対して、自分の家族への思いをセリフで表している。
しんちゃんが未来を取り戻す。
最後の鳩の家族。
などから、
なんとなくケンとチャコに家族に対する後悔というものがあったのかな、
と感じました。
ただの妄想ですが。
作品を何度もみること
なんか見たいけど、何見ようかなと考えた時に、
結局以前見て面白かったものにおさまってしまう。
なんか新しいものを取り入れられなくなってきて、よくないのかなと思う今日この頃です。
でも、同じ作品を見ていても、その時その時で感じ方がちがうこともある。
そうすると新しい発見があるし、それはそれでいいだろう、ということにしています。
そんなことを思いつつも、
新しい変化やものをちゃんと受け止められる、そんな大人になりたいです。
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