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移民の子どもの教育

きのう参加したのは大阪で行われた「ネパールの先生と話そう〜コックの送り出し村の教員が語る移民の子どもの教育」で、マニアックなテーマだからそんなに参加者はいないんじゃないかと思っていたけど、会場だったお部屋がほぼいっぱいになっていました。(参加定員50人)

はじめに「外国につながる子どもと若者の母国語・母語・継承語使用についてのアンケート」調査の中間報告があり、その後「彼らの将来に誰が責任を持つのか」というドキュメンタリー映画を鑑賞、さらに大抵のコックさんのふるさとであるバグルンで学校の校長先生や福校長先生をされているおふたりがそれぞれ「コックの送り出し村の子ども」「親の移動がネパールの子どもに与える影響」について話をされました。

私が今まで関わってきた子どもたちは日本に来てからの学校の編入であったり、進学であったりの悩みだったので、今回日本に来たけどいろいろな理由があってネパールに戻った子、戻ったのはいいけれどネパールでも言葉がハンディになって苦労している子の存在などがわかってこの問題の深さを知りました。

親は稼げるからと日本に来るのだろうけど、そんな親に連れて来られた子どもたちの将来はいったい誰が責任をとるんでしょうか?

日本の学校に編入、進学できたとしても、

就職は日本?
ネパール?
日本を選んだ人は一生日本にいる覚悟があるの?
それともいずれはネパールに帰る?

ネパールでの学力も担保にしたいからと親はSLC(中学校終了後に受ける試験、今はSEEという名称に変わったらしい)が終わった後のタイミングで子どもを呼び寄せるけど、そのタイミングだと中学校3年生の9月なんだよね。編入される日本の学校は受験でピリピリしている時期に日本語がおぼつかない子が入ってくるわけだから、しんどいわけで。

日本生まれの子どもたちのために、日本語の勉強もさることながら、母語(ネパール語)の勉強も必要性がでてきて、日本にいながらネパール語も勉強しないといけなくなってきている。

ちなみに子どもをネパールに置いたままでも、親が稼いだ大金を送金するからそれもまた子どもをスポイルすることになるらしい。

加えて日本に来たら進学も就職もできずにアルバイトに甘んじる子どももいて、これはこれで将来はどうしたらいいのか。

家族滞在同士で結婚をして生まれた子どもは在留許可が不安定なために、その子が大きくなった時の将来も心配になる。

自分の国を離れ日本で生活をすることは果たして本当にいいことなんだろうか。
それをサポートすることに意味はあるのかな。

問題の根は深い。


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