オマエ誰やねん? 6(最終回) 『写真の中にある私の物語』のできるまで
と、色々と思い出しながら書き進んできたが、特に振り返ろうとか区切りをつけようとか考えていたわけではない、が・・・
この連載の文章は、先日古いファイルの中から見つけた日記のようなものを、加筆訂正、もちろんアブナイ箇所の削除、それに少々美辞麗句を綺麗に盛り付けた部分も含めて、思い出しながら書いている。
実は、55歳の時に書いたものだ。その一部を以下にそのままま転載しようと思う。
・・・・・・・・
私は50歳になったときに、この仕事を60歳でやめようと決めました。最後の10年にどれだけ打ち込めるか、私のラストステージにどんな人たちが登場するのか、私の好奇心を満足させるためにやっているようなものです。そしてあと四日で55歳。丁度半分が終わろうとしています。
実はちょっとだけ焦っています・・・嘘です。焦ってはいませんが、あと5年しかありません。決意は新たにこの10年と思っていましたが、日々の暮らしは結局ダラダラと過ぎていきます。
これじゃいかんとは思うのですが・・・・
でも、為るようにしか成らないでしょう。
でも、為せば成るともいいます。
人生はいつまでたっても惑いの中。結局は60歳を過ぎてもやっているのでしょうか?
・・・・・・・・
そして、あれから13年。今年68歳だ。
確かに60歳あたりで、アートは趣味のような存在に変化したと思う。今回展覧会をするネタになった『60(1954-2014)』を作ったのも、結局は一区切りを付けるためのものだった。
だから、『+8』に困っているのかも知れない。
決意表明をしては前言を翻し、また新たに何かを決めては挫けるという情けない人生を生きてきた。申し訳ありません。中途半端、これが私。
このシリーズは終了
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?