洗脳企業脱退仲間との会合

 今日は私が辞めたカルト企業を、同じくほぼ辞めている女性とランチに行ってきた。彼女はカルトの中でも親玉クラスで女王様気取りの無能に散々いじめられ、心を病んでしまっていた。しかし、いざ会ってみると表情は柔らかで以前のように笑顔も見られるようになったので一安心だ(それでも不眠などに悩まされているらしい)。
 美味しいランチをいただきながら自分たちが所属していた組織の異常性と今後の動きについて語り合い、盛り上がりすぎてあっという間に夕方になってしまった。その中で非常に笑えたのは、私が全社員への感謝と警告を表明してから抜けたグループラインの話だ。なんと私がその書き込みをしてからすぐに、さっき述べた女王の腰巾着でなんでも言いなりなポチくんが他の社員をせっせとグループから脱退させていたのだ。
 そんなに見られると困ることでもあるのだろうか? せっかく獲得した信者たちがこれ以上離反することを恐れているのか?
 きっと「〇〇(私)の頭がおかしい言動に他の社員が影響を受けると困る」だの言って、社内では処理されているのだろう。「情報の統制とアクセスの監視」これもカルトの特徴である。誠に薄気味が悪い。相手の女性もドン引きしていた。
 こうやって自分たちに都合の良い情報のみを許容し再生産することで、カルトはどんどん先鋭化し、メタ認知力の高いまともな人たちは次々と辞めていく。そんな風に生きていて何を得するのか凡人の私には知りようもないが、別に知りたくもない。

 「本当に辞めてよかった」
 楽しい会話の後、帰り道でふとそんなことを思った。


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