20241001 味噌くるみ饅頭
昨夜は実家に泊まって、今日は朝イチでの病院の帰りに大好きな本屋さん、ポラン堂古書店さんへ立ち寄った。
店主の森本先生は、宮沢賢治の研究をされている方。吉野のブックカフェのことをお話ししたら、すごく喜んでくださった。わたしのことを喜んでくれる人がいる、それがとても嬉しい。ありがたい。たいせつにするのは、そういうことなのだなと思う。
また賢治祭でのことも教えていただき、お土産の味噌くるみ饅頭をいただいた。宮沢賢治の命日に賢治の出身地である岩手県花巻市で開かれる素敵なお祭り。いつかまた行きたい。
さらにレイブラッドベリの「何かが道をやってくる」を教えていただき、購入した。ハロウィンが舞台の小説。早く読みたい。
つい先頃まで、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読んでいた。この物語とマンスフィールドの「園遊会」はわたしの聖書だ。だから、転機となるこの時期に読んでおきたかった。原点を忘れないために。
そして今は先日大阪本町のtoi booksさんで購入した高山なおみさんの「毎日のことこと」を読んでいる。
ポラン堂のある夙川駅から阪急線で梅田へ行き、JR環状線に乗り込む。梅田、福島と流れていく街並みを見ながら、毎日この景色を見て働きに行った若かりし日のことを思い出す。
街で暮らし、都会で働く、そのことに何の疑いもなかった。朝夕に毎日電車の車窓から眺める風景の中には、かつて出逢った人と、まだ出逢ったことのない人がいるような気がして、いつも切なかった。あの感受性は今もまだあるのだろうか。
人は生きていれば、さまざまな人にめぐり逢う。出逢えば別れるし、その中で手に残るひと握りの砂のように共に過ごす人もいる。
生きているか、と問い続ける。どんなところでもいい。どこでも生きることはできる。けれど、現代の日本の社会で、うかうかしていると本当の意味で生きることを忘れてしまう。生きないほうが楽だったりもする。それでも、生きろ。わたしは自分に、そう言い聞かせる。
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