太陽

わたしのなかの
名前のない感情
わたしの中にも
暗いものがある
うらみでも
ねたみでも
ないけれど
けっぺきのような
気むずかしさのような
納得いかない
納得できない
そんな黒い感情が

それを抱えて生きていくのかと
みんな同じなのかと
けれど抱えて生きるには
あまりに重すぎる
それでもその重みは
生きるために必要なのだと

理不尽なことに対する怒りは
とても大切だけれど
間違った怒りと
正しい怒りの違いを知っている人は
案外少ないのかもしれない
怒りでは何も解決できない
それは、みんな怒りを恐れていて
みんなしあわせで
他人の怒りに同調できないからかもしれない

たしかに、怒りを発して得られるものは
ネガティブなことばかり
でも正しい怒りを感じる心は
至極真っ当なのだ
ならば、怒りをその胸の内に秘めて
新しい明るさの原動力にしたい

太陽だって炎なのだから
その爆発のエネルギーは怒りなのかもしれない
ため込んだ怒りが爆発するとき
いのちのための明るさが生まれるのかもしれない

2023.08.07

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