詩/女だから

女だから
生きづらさを感じることがある
女同士で
傷つけあうこと
その争いに巻き込まれること
そして、他にも
おじさんに
存在を軽く扱われること
セクハラや
嫌味
発言をさせないとか
一方的な会話とか
わたしが女だから
軽く扱われるのだろうと
屈辱的な気分になる
しかし
そういうことをするおじさんは
男であることに
劣等感を抱き
女に
怯えている
なぜなら
男である前に
ひとりの人間として
成熟している者は
女を恐れない
恐れないから
相手を尊重し
優しくできる
自分より
腕っぷしの弱い女を
恐れている
それを隠すために
女性に失礼な態度をとったり
危害を加える男性がいる
それはとても恐ろしいことで
わたしにできることといえば
無関心
しかなくて
それはわたしが
あまり好きではないことで

くやしい
そんなことしかできない
女であることが
くやしいのだ
腹が立つのだ
けれど
それでも
生きるしかなくて
この世の闇も
抱えるほどの
愛情を
人は本来
持っている
小さな嫌がらせに
邪魔されないために
どうか
笑えますように

2024.05.30

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