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朝ごはんと守るべきもの

どうも、ダンチブロードキャスティングです。from Melbourne , Australia。

メルボルン2日目です。オーストラリアでの生活を思い出して慣れてきました。楽しいですね。朝ご飯を食べて、コーヒーを飲んで、お腹いっぱいだなあ、幸せだなあと感じています。

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けど、「あれ、日本だともっとお腹いっぱい食べてるはずなんだけど、なんで日本だと朝ごはん食べただけで幸せにならないんだろう?」って不思議に思ったんですね。

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まあワーホリと観光っていうお気楽な身分でしかオーストラリアにいたことがないっていうのがその理由の一つなんですけど、もっと大きな理由に日本だと守るべきものが多すぎるのかな、と思いました。

守るべきものって人それぞれ違うとは思うんですが、いわゆるエリート街道の人ほど守るべきものを多く抱えているなと感じます。学歴、良い給料、とかそんな類のやつ。日本だとそうしたステータスは属性に変化するので、苛烈な競争を勝ち抜いてきたエリートたちはこれからも勝ち続けるしかないんですよね。私も世間で言うところの高学歴ってやつなのですが、ワーホリで一回その競争から隔絶された世界で生きてみると、なんてつまらないものをみんな守っているんだろう、って感覚に陥ります。

朝ごはんの話に戻りますが、みんな守って守って、将来の成功のことばっか考えてるから朝ごはん食べただけで幸せにならないのかなって思う。違ったらごめんなさいね、エリートの皆さん。

昨日あったように今日があって、今日あるように明日があればそれでいいなじゃない?って話。とはいえ、時間ってのは進んでいくから、時間の流れに合わせて自分もちょっとずつ進んでいけばいいんじゃないって思いますね。

とか言いながら、私にだって守りたいものはあります。中島らもが『今夜、すべてのバーで』の中でその思いを代弁してくれていたような気がするので、引用して今回は締めようと思います。

三十まで転がって暮らしてきたおれには、守るもの、失って困るものはなにもなかった。守りたいのは形のない、他人に言ってもわからないものばかりなのだ。

中島らも『今夜、すべてのバーで』講談社、1994年


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