「一流になりたい」と彼女はいった
それは何年か前の話。
3つ目のピラティスインストラクターの資格(アドバンス的な内容のもの)を取得するときに、一緒になったうちのお一人の女性だった。
温和な見た目からは想像のつかない、なかなかぶっ飛んだガッツのあるご経験の数々を聞きながら、彼女の原動力となる想いについて聞いた時、彼女は、こう言った。
「一流になりたいんです、私」
彼女の目が、気をてらってる感じでもない自然体で、でもまっすぐな目をされていたのが印象的だった。
そんなこと考えたことがなかった。
それがわたしのそのときの、率直な感想だった。なので、ただただ、すごい、と尊敬の念が湧くだけだった。
それから時が経って、2021年後半。
娘も大きくなってきて小学生に。本気でベリーダンスに向き合いたいと思えて、いろんなことが重なりそれを乗り越えて自分に自分で言い訳して逃げるのをやめようと思えた矢先、ふと、彼女のその言葉が脳裏に浮かんだ。
一流になりたい。
それも人に認められたい、とかそういうのではなく、
自分を救ってくれたベリーダンスの楽しさを伝えたい、
観てくれてる人を一人でもいいから幸せにしたい。
でもそんなことを言うのがおこがましいことはわかっているから、せめて、そう恥ずかしげもなく言えるくらいに、自分が納得できるくらいの、一流になりたい。
正直超一流になるのは、わたしのポテンシャルだと程遠いことはわかってる。でも、自分の体にもとても合ったピラティスを教えてくださり、どう練習すればいいか、どうダンスと音楽と向き合えばいいか、とてもわかりやすく導いてくださる師匠に巡り合えた。そして、努力はいくらでも、自分次第でできる状況がいま許されている。
だったら、こんなわたしでも一流を目指してもいいんではないかと。
今年は、本気で、ダンスを見てくださる方を幸せにしたい、と恥ずかしげもなく言えるくらいに納得できるレベルを目指したいと思います。
どんな状況のかたも、どんなことを目指してる方でも、自分の置かれた状況のなかで、できる範囲で頑張ろうとしている方々が、もし、気持ちの問題で、体の問題で、頑張れなくなってしまったとしても、
こんな、体の歪みが人よりもたくさんあって、体を改善する前には痛みがたくさんあって、ひと月の半分以上は不調、みたいな日々も過ごしていたわたしでも、
そんな高みを目指したいと思えて、頑張れています!
しっかり休養が必要なときもあると思います。でもきっと、谷を経た後はまた必ず山が訪れる。
誰になんと言われようと、努力して今の自分より、より良い自分になろうとするその志は、素敵だと思っています。
他の人から見たら、笑っちゃうような高すぎる目標だとしても、自分の努力できるという可能性を信じて、頑張りたいと思います!
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