見出し画像

息子のST進捗状況

おはようございます。

社会福祉士×ダウン症児パパのTadaです。
イントネーションはウルトラマンに出てくる怪獣ダダと同じです。


小噺です

本日は社会福祉士基礎研修Ⅱの受講日。
この研修もいよいよあと少しで終了。

どの資格にもいえることなのだろうけど
「資格はとってからがスタートだな」
と学ぶたびに感じる。

SNSでは専門的な知識も、強烈な断言や断定的な表現であればあるほどバズる傾向にあるけれど、僕の尊敬する専門家たちは比較的控えめであったり抽象的な発言が多い。

知れば知るほど知らないことを知る。

少しずつだけどそんな気持ちが理解できてる。
今日の講師の先生も自身の行いに常に反省をしさらに深く、優しく、丁寧な支援を行うべく、そして社会福祉士という資格の地位向上に向け邁進しているんだろうと感じることが出来た。
リスペクト。


さて本題

特別支援学校の1年生になった息子。
長く関わっていたST(言語聴覚療法)の先生がこの度諸事情で交代することになりそうなので、一旦ここでこれまでの歩みを整理し記そうと思う。

息子のSTデビューは記録を辿ると、どうやら生後11ヶ月頃らしいが当時何をしたのかほぼ記憶にない。

本格的に開始したのは3歳になる少し前、息子が二足歩行を獲得し、PT(理学療法)を卒業した直後くらいからだったかと思う。

一回約45分

机と椅子が二脚対面に。
片側に息子、もう片側にSTの先生が座ってマンツーの授業のような形式。

どこまで先生の言葉が理解できているのかもわからず、座学と身体を使った遊びを交互に取り入れてなるべく気が散らないように色んなことをしてくれた。

型はめ、積み木、絵合わせカード、
体操にシャボン玉、ボール遊び

それでもはじめはもって15分、一旦ブレイクして再度15分といった感じで取り組める日もあれば、一撃でやる気の全てを失う日も。

ほぼ二週に一回のペースで
毎回気長に関わってくれた。
僕と妻は少し離れて椅子に座って見学。

スタートから一年、4歳手前でコロナがやってきた。初の緊急事態宣言前に別の病気で入院した息子は、退院後もコロナのリスクを考え保育園を長期で休むことに。併せてSTも中断。

そこからさらに一年二ヶ月、5歳になった息子は、コロナの落ち着きはまだ見られないが小児の重篤化はあまりみられないこともあり保育園復帰と併せてST復帰。一年二ヶ月の社会との接点のブランクは僕ら家族が思うよりも深刻だったのかも知れない。
STの先生は変わらぬ優しさと的確な評価をくれるが、評価は少し厳しいものになっていることを柔らかく伝えてくれていた(自閉傾向の強さ、動詞が出ないことなどなど)。
しかし、僕と妻はまぁ楽天的なものであった。
なぜなら意外と我が家ではコミュニケーションがとれており、ゆっくりかもしれないが彼の成長を感じていたから。あとは1人目の子だから比較対象がないということも良い風に作用したのかもしれない。

6歳を迎える年長の学年は保育園で迎えることはできなかった。園から諸事情で実質退園させられた。詳細は別の機会に。
小学校に上がる前の最後の一年は児童発達支援センターで過ごすことになった。センターでの生活も詳細は別の機会に。しかし、結果としてセンター×STで結構息子の言語能力は発達したように感じている。
しかしそれでも小学校上がるまでは、動詞の発語はほぼない状態だったし、話せる言葉も二語文までがほとんどだった。

そして小学校は特別支援学校に。ここでさらに急成長を遂げた。
特別支援学校×放課後等デイサービス(OT(作業療法)特化系)×STで言葉がたくさん出るようになった。それまでも名詞はメキメキ増えていたので、名詞とボディランゲージである程度要求は理解出来ていたが、ついに動詞が出始める。するとみるみる動詞が増えていった。

滑舌が悪いせいで(詳細は以下記事参照)、聞き取れる言葉はまだ多くはないけどコミュニケーションが格段に取りやすくなった。

そして先週末。
気がつけば約1時間のSTもほぼ集中切らさずにいくつかの課題をこなすようになった。さらには助詞も少し。真似て発する言葉も増えた。

STの先生交代にあたり、先生の危惧していたことも改めて聞けた(当初あまり覚えてなかった)ので残しておくけど、先生としては

●動詞が出ないかもしれない

●VOCA(音声によるコミュニケーションが難しい人のコミュニケーションツール)の利用も必要かもと考えていた

と言っていた。しかし、現在はまだまだ発達しそうなので、道具などは使わずにこのままSTを続けていくことでさらなる発達を促すという方針になった。
だいぶ心配してくれてたんだと気づく。
先生ありがとうございます。

人によっては相手を舐めてかかる息子がバッチリいうことを聞いていたのはほんと先生の上手なコントロールの賜物だと思う。

新しい先生になっても舐めた態度とることなく、発達に邁進してくれることを切に祈る。

療育悩んでる方いたら僕は迷わず利用をお勧めします。

何がどう作用しているのかは明確に判断はつかないだろうけど、さまざまな分野の専門家からの評価がもらえて支援してもらえることは、今の時代だからできていること。

子育てや障害福祉に優しくないと言われる日本だけど、少しずつは前進している。そして利用、また良くも悪くも声をあげることで社会はより優しい方向に進んでいけると思う。

おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?