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漫画の表紙(入口の扉)は大事だなぁと改めて思わされた話。

先日、同年代の漫画描き友さんと漫談し、改めて入り口の扉(漫画の表紙)は大事だなぁと思わされました。
実のところ、前々から出張編集部でも読者様にさえ言われておりました。
「入り口がわからない(どんな漫画かわからない)」と。
正確にいえば、入り口はみえるけど、ドアの色をみて入ったら中の色が全然違うと。
たとえば、ドアの色はピンク(恋愛)なのに、中身が赤(アクションバトル)と言った感じで、ジャンル別のドアがあり、その入り口に入ったのに全然違うジャンルだった、って感じです。
初代映画トップガンは公開前、そのマーケティングマジックを使ったおかげで爆発的ヒットを飾ったと聞いたことがあるけど、中身が思ったジャンルと違ったけど想像を超える良作だったと思える作品って稀な気がする。大抵は、アクションだと思って観に行ったら恋愛だったなんて、がっかりするんじゃないだろうか。その逆も然り。

コミティア148で背後に置く予定のポスター。
このポスターからどういう内容の漫画を想像されるのか、本人(作者)は全くわからない。

私の漫画も、入り口のドア色は「祓魔師(エクソシスト)魔物退治系アクションバトル」に見えるけど、入ってみるとそうじゃなかった。
青の扉に入ったら、中身は黄色みたいなオレンジだと言われました。

なので、中身に合った表紙を作る必要があるよなぁ……と痛感。
別の言い方をすれば八百屋で肉を売るようなもので、八百屋に来る人々は野菜を求めている。肉は肉屋で売るべきであり、看板に問題があるというわけです。
食べてからまたここで買おう(気に入った)と思うか以前の問題で、まず、店(扉)に入ってもらわなければ意味がないですよね。

私は、誰かのためではなく、自分が読みたいと思う漫画を描いていますが、そりゃあ、できれば他の人にも読んで欲しいと思いますし、特に、私と同じ感性を持つ読者が欲しい。(C級ホラーコメディ好きの方大歓迎)だけど、今のままでは絵柄や表紙から内容を推測するのは難しく、読んだ方々曰く、表紙から想像した内容と実際の中身が異なると感じるらしいので、このままだとそりゃあ、扉を開けてもらえないよねぇ……と。
次からは表紙を考えて描こうと思いました。

今回、同年代の漫画描きさんとお話をすることで、私が抱えていた悩みが少し軽くなったように感じる。これは、若い頃に読んだ漫画や当時の文化背景に基づいて現在の状況を比較したり考察したりできるからだと思っていて、私が持つ視点や思いに対する理解が深いので意見交換がしやすいのかなぁ?とか。
創作活動を長く続けていると、趣味仲間がみんなやめてしまい、自分と同じ年代で同じ趣味を持つ人が誰もいなくなりました。趣味の創作は基本的に個人で行う活動ですが、時々、同じ情熱を共有できる仲間が欲しくなるんですよね。

今はいろいろと頭が疲れていて整理したいので精神の旅に出たいですけど……。




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