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真剣にドラゴンレーダをリ・デザインする

誰もが知っている国民的漫画「ドラゴンボール」その初期において重要な役割をになったドラゴンレーダー。とても高性能で未来的なイメージのあったドラゴンレーダーでしたが、今回改めて見直すと・・・超能力でも無い限りドラゴンボールにたどり着かねぇ!と思いましたのでリ・デザインしました。

ドラゴンレーダーって何? → Google画像検索

ドラゴンレーダにできること

手のひらサイズに円い形状、てっぺんに操作ボタンが1つついている。懐中時計に近い外観である。緑色の画面には2次元座標が表示され、原点が現在地を、光点が玉の位置を示す。ボタンは1つだけで、これで電源ON/OFFと縮尺変更を行う。縮尺変更は、地球全体から数メートルのスケールまでの幅をもっている。
水に潜っても使えるという完全防水性能を有し、バッテリーのスタミナもすこぶるよい。

wikiより

問題点と解決方法

といっても相当前に読んだ記憶だけなので、当時の漫画やWikiなどからドラゴンレーダーを調査し、改めて問題点とその解決方法を考えてみた。

漫画を見る限り、自分とドラゴンボールしか表示していない

問:自分とドラゴンボールしか表示していない
解:まずびっくり。もうちょっと情報欲しいよ、わかんないよ。
とりあえず地形や方角などの情報が全くないので、探索・冒険しやすい情報を追加しなければ

問:方角・距離・場所などわからない
解:距離はある程度わかるが数値での表示がないので加える。また方角や国・都市とその気候情報を追加

問:表示がモノクロなので、表現力がなくわかりにくい
解:自分と目的の2点だけの表示なのでモノクロなのだろうが、今回はカラーに

問:操作方法が少ない。懐中時計に似たデザインで竜頭(スイッチ)でしかコントロールできない。上部のスイッチでON-OFF、ダイヤルを回すことで地図の拡大縮小を行う
解:なんといってもタッチパネルに。ただし細かな操作はせずに、アクションで操作できるようにする

問:生物の体内等、波長がキャッチ出来ない環境にボールがある場合は索敵出来ない・ボールが移動しても気づかない
解:これについては波長をキャッチした時点での再表示+移動履歴を表示する

本当に「レーダー」って感じ。でもこれくらいは機能としてほしい

といった具合に問題点とどう対応しようかーと考えきましたが、そもそも機能として欲しいものもいくつか出てきました。

  • ボールのピン表示と個別管理

    • 波長を受けても、ドラゴンボールが何星球(シンチュウ)かわからないので、ニックネームをつけ移動履歴を管理する

  • 手元にあるドラゴンボールの非表示機能

  • 現在地からの経路表示

  • 全体マップの拡大縮小

特にボールごとの管理機能は劇的に便利になりそう。オラわくわくしてきたぞ!・・・ました。

UI制作

ではこのように考えた内容を踏まえ、実際のUIを制作しました。
深ぼればいくらでも考えられますが、今回は基本形態の懐中時計型としてドラゴンレーダー自体のサイズもそのままの想定で制作しました。

全体像

1st viewでは自分とボールの位置・方角を表示。100kmを一つの目安としていて、それより遠いものは太い白線で表示している「100kmライン」上に表示。それぞれボールの色と大きさにより大雑把に距離感が掴めます。

これだけみたら地味やな

ボールの色と大きさによる距離の表示設定
冒険の舞台を地球サイズで考え、最も遠い表示を地球の裏側の距離約20,000kmに設定しました。

目に優しい青で今回は製作

使用フロー

現在地から、ボールまでの距離を表示するフロー。タブをぐいっと回すことによって拡大します。↓に回すと拡大、↑に回すと縮小。

グイッと回しましょう!

ドラゴンボール管理

勝手に動くことも考えられるので、どのボールを追っていたのか、迷わない様にドラゴンボールそれぞれにニックネームをつけ管理しよう!と考えました。
移動履歴がリストと地図で表示されるので、どのようにどこに向かっているのかが予想でき、先回りできます。

ゴムのような動きで白い背景が動く

真剣にドラゴンレーダをリ・デザインする、は以上になります。

今回は、考えれば考えるほどGoogleMap化してしまったので、基本であるボールを探す事のみに集中できるように考えました。お店情報とか知らん!
自分としては100kmラインを思いついて、これはいける!とワクワクして製作しましたが、客観的にみてどうなんだろうか・・・noteにまとめながら不安が押し寄せてきています。
是非ご意見くださいませー。


この記事は視覚伝達情報設計研究室(通称:視伝研)の研究発表テーマ02「架空の世界のUIをデザインする」の研究発表の1つになります。
その他の研究はこちらから


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