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今日の発見🔍 見えない左側

うどん県OTのだんです。
日々の臨床現場の中で見つけたことや再確認したことなどをまとめていく「今日の発見🔍」シリーズです。
主に経験則なので、エビデンスなどがあるわけではありません。

見えない左側

今日は左片麻痺の方との発見です。
この方は見守りレベルで歩行も行えますが、重度の認知症と左半側空間無視がある方でした。
文字を読んでも左側が抜け落ちる典型的な無視症状もあり、歩いている最中でも左に気が付かない方でした。
認知症もあるので中々上手くいかずに悩んでいたとき、ふと、左の壁沿いを歩いてみました。
手すりを持ってもらい、無いところは壁を触ってもらい歩きました。
その後、文字を読んでもらうと見えていなかった左側の文字も読めるように!
左側の人に挨拶もできるように!
見えるようになってきました!

考えてみた

左側の壁沿いを歩くということは、オプティカルフローの情報がより入力されやすくなります。
周辺視野の中で多くの情報が入力されることが刺激となり、左側にも気づきやすくなったのではないでしょうか?
さらに、手すりや壁を触ってもらうことで体性感覚情報からの入力も意識していました。
ただ歩くだけなんですけど、環境からの情報ってすごいですね。

あらためて勉強です📚

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