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臨床のPitfall 離床⑥

うどん県OTのだんです。
臨床現場でときおりおちいるPitfall(落とし穴)について考えたことをまとめていく「臨床のPitfall」シリーズです。
主に経験則なので、エビデンスなどがあるわけではありません。

離床⑥

今回も離床です。
離床のために必要なことはたくさんあります。
離床はPassiveになりがちで、医療従事者側で進められます。
前回も書きましたが、横になって→起きて→座って→車椅子に乗って、と勧めていきます。

ここでPitfall!

この、姿勢を変換していくことが一番難しいんです。
労力もかかり、人数をかけて離床をすすめることもあります。
ですが、この姿勢変換の前にしっかり準備をしていくことでその後の離床や姿勢保持が行いやすくなります。

姿勢が変わるということは支持基底面が変わることになります。

今まで寝ていたところに、何の準備もなく離床していくと、患者さんの神経系はついてこれません。
特に離床はPassiveになりがちなので、患者さんから抵抗されることになります。
つまり、支持基底面が変化しても神経系も身体もそれに対応できないということです。

そのため、変化していく支持基底面に対して事前に刺激をいれておくと、すんなり起きれることがあります。
これは、今まで刺激の入っていなかった部位に「これからここが支えることになりますよ」という情報を入力することで神経系も身体も準備をしてくれます。
それによって、支持基底面が変化しても対応できる準備が行えるということですね。

あらためて勉強です📚

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