宇宙の中で息をしている瞬間、私たちは孤独になる。
あんなに大好きだった人が今ではもう煩わしい。
付き合ってみると何か違った。
百年の恋も冷める。
そんなことばかりだ。
15の夏、学舎で君を見た。外と中の概念のないその場所で君は踊っていた。そこで存在しているのが嘘ではないかと思うほど、非現実的な人。
彼を知った時にはもう遅かった。敵が多すぎる。
ましてや今の私では到底現実のものにはできない。
でも私は気づいていた。
人は生まれながらにして自分のことを愛するようにできている。鼻と口で呼吸ができるように。脚を使って歩くことができるように。頭を使って話すことができるように。だから、自分を愛せなくなった時、人は苦しくなる。人に愛を求める。
自分にとって人からの愛に気づくことは難しいことではない。
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