都立大法学部の一年

2023年の情報に基づく。

単位

履修のこつは、大事から埋め、小事を隙間に入れることである。標準履修年度に沿って、必修(A,英語,情リテ…)、選択必修(AB,B,他学部専門科目)、教養基盤、保健体育その他の順に見ると良い。なるべく一限を避けるべきであるが、一年であれば一限は避けられない。

楽単


授業に出て課題をすれば単位が来る科目を指す。高校と違って授業に出れば単位が来るとは限らないため、大学生活の充実は如何に楽単を取るかにかかっている。主に教養(・基盤)科目において問題となる。特記なき限り出欠は取られない。

法学部

前期

日本国憲法(山羽教授):授業は講義原稿、レジュメを公開しているため、出席の必要はない。日本史や世界史の知識が有ると楽。試験とレポートのみ。暗記を頑張れば高評価も狙える。ただし、難しくなる可能性は残っている。
この授業に限らず、予習をしすぎると授業の面白みが薄れる。

法学入門(篠田教授):zoomに参加すると加点される可能性あり。レポートを律儀に出せば単位は来る。

刑事法入門(堀田教授): 法学部生にとっては楽単。加点レポートと試験の出来次第。

現代政治入門(佐藤信准教授):佐藤信先生は教養科目では単位認定が易しい。普段の態度程問題は易しくないが、単位を取るのは難しくない。試験前日と当日に授業スライドを見返せば行ける。

後期
情報社会と法(篠田教授):単位認定の基準は、法学入門に準ずる。内容の理解のために授業に出る必要がある。

法学部以外

半期
保健体育(身体運動演習):授業に参加して、レポートを出せば単位がもらえる。卒業単位の扱いが特殊である為、注意。
保健体育(スポーツ演習):身体運動演習単位取得後に取ることになる単位。1単位ずつしか単位が来ない為、そこまでのお得感はないが、夏季集中や冬季集中に魅力を感じるかもしれない。

前期

情報リテラシー1:必修。課題を送れば一応単位はもらえる。

Practical EnglishⅠ/Academic EnglishⅠ
必修。単位を取るのは難しくないが、一応Academic Englishは複数クラスを見ておくべき。出欠を取る点には注意。

インターン
現在では現場体験型しごと研究(実習)と呼ばれている。5日のフルタイム(40時間)での職場訪問を行う夏季集中授業として扱われているが、オリエンテーションへの参加や様々な書類の提出等が必須である。一応規定内容を律儀にこなせば単位は来るが、卒業要件に入れられない(23年度の現場体験型インターンシップの場合)。

後期

素粒子から宇宙へ(安田/藤田教授):理学部(物理)の教授が半分ずつ受け持つ授業。授業で理解したことをまとめたり、簡単な計算をしたりすれば一応単位は来る。

Practical EnglishⅡ/Academic EnglishⅡ
前期に準じる。

その他

いつも優しい教授が単位認定まで易しいというわけではない。まあ楽単だと差がつきにくいからこういう授業を取るのがダメというわけではない。

法学部

専門科目

刑法一部(星周一郎教授):構成要件、違法性、責任の三構造を意識し、複数の学説を意識する事。構成要件該当性が明らかな場合や、違法性(のうち、違法性阻却事由以外)が前面に出ない事例もある。

民法一部(作内良平准教授):楽単ではないが時間をしっかりかければ取れる。年六回の足切り小テスト(繰り返し)、ノートの確認等々が存在する。筆者は春にノイローゼになった。不法行為と錯誤と代理の3つを抑える。三段論法と、攻撃防御、主位的主張と予備的主張(AはBに当たるからCになる。もしそうでないとしても、AはDに当たるからCになる)の構図を頭に入れ、法の条文と法解釈と自身の取る立場を明確に分けておくこと。それから、言葉遣いは教員の指示の通りにすること。答案においては、学説を陳列するべきではなく、自身の取る法解釈を明示し、適用できそうな条文を論理的に並べる事。

※24年と異なります。

憲法一部(木村草太教授):単位は取れるかもしれないが高評価は狙いにくい。憲法の急所のやり込みより判例百選のやり込みを優先する事。

後期
政治学(武居教授):講義内容はスライド中心。教科書をしっかり読んでおけばまず落とさない。難解な分野に関しては教授の解説が参考になる。筆者は楽に取れたが、万人が楽に取れる授業ではない。

教養・基盤

政治理論入門(大澤麦教授):講義は面白い。論述においては余り冒険しないことだ。答案は自分の思いのたけをぶつける実験場ではない。普通に単位を落としかねない。

鬼単

通年
第二外国語
フランス語に女子が多いという俗説があるが、事実無根である。前期期末試験と学年末試験がメイン。多大な予復習をしないと単位すら取れない(通年で、会話と筆記が抱き合わせである為、落とすときは8単位諸共である。)上に一限に我が物顔で入る癖に修得できるのは日常会話すらできない趣味レベル。貴重な履修上限と時間を溶かす為、必修でない学部の人が取るべきではない。専門科目や英語の勉強でもした方がマシである。

追記:二年時の修了判定における、言語「6単位」をクリアする観点から、英語を取って保険をかけることを推奨する。二年終了時に言語6単位を取っていないと留年が決まる。必修英語は6単位であり、半期の授業で三回休みと再履修が確定する。

後期
民事法入門(作内良平准教授):作内良平に楽単を期待する方が間違っている。しかしながら、法学部生は取らないとまずい。筆者自身は一応「良」を取れた。

サークル

興味ない。

ゼミ

必修ではないが話のネタ、思い出作りに。3年までは取れなくても焦らなくて良い。法学部は卒論が必修ではないし、まあ多少はね。

バイト

昼の飲食が賄いと生活習慣の点から良いという。塾講や試験監督等も存在する。Campus Squareにおける都立大のバイト募集や、都立大が提携するバイトネットの活用も悪くない。

恋愛

まず周りに誠実に、手ごたえの良い人に根気良く向き合う事だ。

学生団体

民青:日本民主青年同盟。インカレ。国公立前期試験後、春先のしばらくの間、全国の大学の入り口付近で、学費等の身近な問題を取り上げている。パネルに気を取られて組織名が頭に入らないということもあり得る。逃げ切るコツは、「国公立後期試験/司法試験があるので。」

原理研究会(CARP):級統一教会系のインカレ。

第三文明研究会:第三文明(米ソ陣営以外の文明)を研究するサークル。社会問題を手広く扱っている。創価学会系。公認サークル。

唯物論研究会:共産主義系。公認。

思想史サークル:読書会を行う。公認。外山恒一(政治思想家)の戦後政治思想講義合宿(無料)に参加した者が多い。

だめライフ愛好会:2023年に誕生したゆる☆ふわ☆学生運動。インカレ。現在では大学生以外も参加している。学生の自由を求め日夜戦っている、かもしれない。日本の学生運動の末席に存在する。左翼系が多い。
主な活動としては、ゲリラ学祭、野外鍋、勝手作、大学フリマ、屋外ミーティング。
ちなみに東京都立大学だめライフ愛好会の活動実績は皆無である。

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