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ドラムも叩ける!リズムに関する知識

皆さんは、歌ったり楽器を演奏をする上で「リズム感が悪い」と感じた事はありますか?

また、曲を歌ったり演奏する時は、どの様にリズムを取っていますか?

リズム感は、音楽家にとって無くてはならない重要なスキルであり、カラオケで上手に歌う上でも必要なスキルです。

今回は、『リズム』というものを、僕なりの解釈で書いてみたいと思います。

また「ドラムに興味があるけど手足を別々に動かすことが難しそう...」とイメージをお持ちの方には、ぜひおすすめの記事となります。

1.リズムとは?

リズムとはそもそも、決められた時間軸の中に2つの点を近接して置き、その2点間の時間の長さを周期的に並べたものを「リズム」と呼びます。
そのリズムに上手く合わせられないと(乗れないと)、自分にはリズム感が無いと感じてしまいます。
逆にそのリズムに乗って、上手く歌唱&演奏が出来るとリズム感が良いと感じます。

2.リズムに乗るってどういうこと?

「曲に乗って手拍子を叩いてみましょう」

この様な課題を出された時、皆さんは自然と気持ち良く手拍子を叩く事はできますか?

もしかしたら、曲に手拍子を合わせようとして、ぎこちない動きになったりしませんか?

また、音楽コンサート等で、手拍子のタイミングがずれている人を見たことはありませんか?

この様な方々の大半の原因は、リズムを機械的且つ、点で捉えている場合に起こりうる事がほとんどです。

リズムに乗るという事は、曲のテンポと自分の身体と心が気持ち良く同調するという事です。

例えば『♩♩♩♩』の様に、4分音符が並んだリズムを叩く場合、この音符の点のみを叩く意識だと、ぎこちない動きとなり、リズムに乗れているとは言えません。

重要なのは、一つ一つの音符と音符の間にも常に時間は流れていて、動きがあるという事で、身体で感じる事が重要なのです。

下の図は心電図ですが、人の脈の動きもその脈を打つ間に、動きがある事が分かると思います。

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この様に、リズムは『打点』を叩くまでに動きが必ずあり、呼吸があります。

例えば、野球でバットを持ちボールを打つ動作を思い出してみて下さい。

ボールを当てるタイミング以上に、その前後のしなやかな筋肉の動きや、呼吸の方が大切ではないでしょうか?

人気漫画の『○○の呼吸!』によって人の潜在能力を何倍も引き出すというのは本当の話で、リズムに乗る上でも呼吸を意識する事はとても重要なものだと言えます。

3.拍子は通過点に過ぎない

例えば曲のリズムに乗る上で、3拍子や4拍子等「拍子」があります。

試しに、4拍子の曲を指揮する、指揮者の動きをイメージしてみて下さい。

4拍子の4点を通過して行くまでには、躍動感や強弱のある動きが思い浮かびませんか?

この様に、身体全体でリズムを表現し、全パートの演奏を一つにまとめて音楽を表現する事が指揮者の役目です。

そもそも拍子とは音楽の強弱の周期であり、心電図と同じく脈を打つ動きがある事が分かります。

リズムに乗る上で、ぜひ指揮者の動きは参考にしてみて下さい。

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4.ドラムは難しい?実は自転車をこぐのと同じ

身体を使った代表的なリズム楽器として、ドラムがあります。

僕自身、ドラム演奏を行う事もあり、ライブやレコーディングのお仕事も沢山いただいて来ました。

また、生徒さんへのドラムレッスンも行って来ました。
(現在は個人運営と、こちらにて承っております)

ドラムは基本的に、両足、両手、全て違う動きをします。

ですが、全てを別々に考えてしまうとドラムを叩く事は出来ません。
(リズムパターンによっては、分解して別々に叩いてから進めて行くケースもあり、手足を別々に動かすという観点からです)

初心者生徒さんの多くは、まず手足が別々に動かないところから始まります。

そして、この原因もリズム一つ一つを点でとらえている事から起こります。

そもそもドラムは、別々に動かしている様に見えて、別々に動かそうとしている訳ではありません。

例えば、自転車をこぐ動作を思い出してみて下さい。

右足でペダルを踏み込む、左足でペダルを踏み込む、ハンドルを操作する、ブレーキを操作する。

普段、この一連の動作は一つ一つ意識して行っているでしょうか?

おそらく自転車をこぐのに、手足一つ一つの動作を意識して...という人はいない気がします。

ドラムも根本的にはこれと全く同じで、一つ一つの動きを考えて叩くというより、一連の動作で叩きます。

そして、ペダルを踏み込む瞬間を『拍子』とするなら、踏み込むまでにはペダルがぐるっと一周するし、自転車をこぐサイクルの中で、呼吸のサイクルも自然とあるはずです。

気持ちの良いドラミングや、良い音で太鼓を鳴らすのも同じく、叩く瞬間よりも叩くまでの動きや呼吸が大切です。

また、ドラムは決して筋力や腕力で叩く楽器ではありません。

先程の野球と同じく脱力が出来ていて、呼吸を合わせ、打点のタイミングでいかにスナップを効かせられるか?が重要です。
(これはドラムだけでなく他の楽器演奏も同じです)

そして、ドラムで曲を演奏する上で最も重要なのは、音で表現し伝えようとする心です。

ドラムの役割は、ただただ正確にリズムを取れば良いというものでは無いのです。

いかがでしょうか?

「ドラムに興味があるけど難しそう」と思っていた方は、ちょっと叩けそうな気がしませんか?

ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

対面、オンラインにて体験レッスンも承っております。

5.リズム・テンポ・拍子・拍について

<リズム>
様々な長さの音と休止の組合せのこと。楽譜上では、音は音符によって、休止は休符によって表現される。
<テンポ>
楽曲の速さのことであり、拍と拍の間隔によって決定される。
<拍子>
音楽の強弱の周期を表す、ある一定の数の拍のまとまり。4分音符・8分音符等の音符を音の長さの単位とする。
<拍>
継続的かつ一定間隔の複数の音(=音楽)を聴いている時に、聴き手が感じる音楽の鼓動の事。

6.まとめ

『ドラムも叩ける!リズムに関する知識』はいかがでしたか?

今後、実際に手足を使って出来るリズムエクササイズの動画等も投稿して行きたいと思います。

今まで歌い辛かった曲が、ひょっとすると歌いやすくなるかもしれません。

また、今回のマガジンは初作品となりますので、お試しで無料とさせて頂きました!

皆さんの毎日が、心豊かなものになります様に。

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