見出し画像

孤独の克服 ~魔法編~

猫うんち


連日、宝くじAIからのフォローが増え続けている。
ついに憧れのインフルエンサーとしての道が開けてきた今日この頃。

せっかくなのでお題ありきの投稿をしたい。


神の使いのようなタイミングで私の前に現れた彼女だったが、何もせずに関係が進展するわけもなくアクションが必要だった。


今では恋愛回避症の症例①(地方在住、男性、自営業)としてネットの記事にも登場している私だが、昔はそこそこ身軽な男だった。


気に入った女性には「食事でもどうですか?」なんてことは言わず


ぐぃーーーっと手を引いて一階が駐車場の四角い大きな、ネオン光る建物へお連れする。

お相手の力加減で、イエスなのかノーなのか判断する。

そんな栄光の時代もあった。


あったのか?
そんな気がしているだけかもしれない。


Anyway!!


関係の進展というのは、今となってはご婦人の誘い方もわからなくなっていた私に訪れた一つの試練である。


私は考えていた。

「お食事でもどうですか」
いやいや眠くなるし、たぶん緊張して味を感じない。

「飲みに行きましょう」
いやいや酒飲まないし。


そしてついに出た言葉が
「高いコーヒーでも飲みにいきませんか?」だった。


ここで「高い」と付けたのは単なる見栄で、どのブランドを指しているわけでもなかったが彼女は
「コピルアク!!」と謎の呪文を唱えた。


Googleでの検索結果は「猫のうんちから作られる豆」だった。


これがなかなか高級で、紳士としての振る舞いにはピッタリだと思った。
しかし実際の初デートは、かなり遅い時間のお散歩となってしまったため缶コーヒーでの乾杯となった。


いつかコピルアクを一緒に飲みたいが「缶コーヒーも美味しいですね。」と照れながら言う彼女に、下手な見栄は通用しない気がしていた。

春の夜風と相まって、その日の缶コーヒーは本当に美味しかった。





映画[カモメ食堂]では、「コピ·ルアック」はコーヒーが美味しくなる呪文として登場している。



先に彼女が言っていたのはやはり銘柄ではなく、この呪文だったようだ。




因みに私はデミタスを憎み、愛飲している。

理由はまた来週。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?